またまたインドネシアのフードイベント、場所は毎度おなじみのElmhurstの教会だ。こう頻繁にあるとたまには行かなくていいんじゃ、と思わなくもないが今回も足を運んだ。天気予報は雨だったけどなんとか持ちそうでもある。
自転車で乗り付けると教会の北側の道路を閉鎖して歩行者天国にし、そこにテントが並んでいるというブロックパーティー形式。このタイプは初めてだ。専用の看板も出来ていて気合の入り方が違う。観光協会の後援でもあるのだろうか。
確かにlulunが場所はSt. James Aveだと言っていたのだけど、それはいつもの教会がある通りだし、今回のイベントにはKaki Limaというタイトルが付いていたのもいつもと違った。今知ったがKaki Limaとは「5フィート」という意味で、狭い歩道に屋台が並ぶ情景を指すらしい。一応独立記念日関連行事ということのようだ。
着いた時はバリ風の傘の間に張られたテープをカットする開会式が行われていて、聞こえてくるインドネシア語が少しだけ聞き取れるのが嬉しい。一応少しは進歩しているようだ。
一通りテントを眺めると見慣れない店がけっこうあるので二人ともやや興奮気味。でもまずはいつものサテアヤム屋へ。
買った時は比較的空いてたけどすぐに長蛇の列ができていた。サテパダン屋もいたけどこっちのほうがずっと美味しいことは知られているようだ。いつもながら美味い。
Bask Tennis、Bakso Pingpongというものがあるらしい
さて次は何にしよう、と物色していると面白い看板があった。Baksoは肉団子スープだが、サイズによってテニス、ピンポンといった名称がついている。わかりやすいのは確かだ。
Nasi Bakarというバナナの葉で包んだものがあったのでゲット。焼いたご飯という意味だが、その通りに中にはゆるくまとめたご飯が入っている。バナナの葉を焼いているので香ばしい香りがするが、ほぼおにぎり。具はコブミカンの香りがするでんぶのようなもの。美味しい。
同じ店にKetupat Melayuというスマトラ南部の料理があったので試してみることにした。
内容的にはロントンにじゃがいも入りチキンカレーをかけたもので、まあ見た目の通りの味だがカレーロントンは初体験だ。インドネシア語には米を指す語が多数あるというのもわかる。
きれいに層になったバウムクーヘンのようなカステラ、魅力的だが今回はパス。それにしても上手に焼くものだ。顔見知りのお菓子屋のおばちゃんも来ていたが「今日は売り物はないのよ、またモスクでね」、と言っていた。まあおばちゃんも純粋に楽しみたいこともあるだろう。
初見参屋台の目玉はバリ風ナシチャンプル。当然買って帰ることにした。「これ食べるの初めてでしょ?おいしいわよ」と店のおばちゃんが言うからには初出店なのだろうか。我々を知らないとはモグリに違いない。
晩ご飯用にマナガツオのカレーを買った時は店のおじさんに「これ前回も買っただろ?気に入ったか?」と訊かれて買った方は覚えていないのに売ったほうが覚えているというやや落ち着かない事態にも陥った。Ikan super duper pedasと書いてあった通り非常に辛いが美味い。
期待のバリ風ナシチャンプルも美味。ご飯につくね、佃煮などのおかずが付属する。タマネギのサンバル、青唐辛子とココナツのサンバルもいい。内容的にはもう少し充実しててもいいがまたあったら食べたい。
教会の中では子供のお絵かき大会などのイベントが行われるようだが、少しだけ店も出ていた。いつものスラバヤ屋でナシクニンをゲット。今回はフライドチキン付きを選んだ。美味い。
ほかには揚げ物屋で数点ゲット。揚げ餅のように見えたのはまさに揚げ餅で、中に辛味噌のような具が入っている。こういうのは二人とも好物だ。茶色いのでテンペかな、と思ったのは黒糖をコーティングした米粉のドーナツのようなもの。意表を突かれたがこれも美味い。
いつもと同じフードバザールたと思いきや、新たな発見が多くて二人とも満足。屋外で暑くもないし天気も上り坂、人もそれほど多くないしいいイベントだ。8月26日にはインドネシア領事館前のイベントがある。体調を整えて臨まねば。