日本からのお客様の案内に便乗させてもらって、平日に運転手付きでロングアイランドのワイナリー巡りに。
11時ごろにマンハッタンを出発し、途中ガソリンを入れるために高速を降りてウロウロしたのにも関わらず、1時ぐらいにはノースフォーク辺りに到着。日頃ロングアイランドのグリーンポート方面に行くときは、ゆっくりと走る電車に揺られながら行くので遠い。渋滞にハマりさえしなければ、車の方が随分速いということを知った。
Greenport Harbor Brewery
どこか行きたいところは?と尋ねられたので、Greenport Harbor Brewery の Peconic Brewery をリクエスト。8月に醸造所の方のタップルームを訪れて気に入ったブリュワリーのペコニック店舗で、こちらはレストランもある。
5種類飲むことのできるお試しセットを一つ。これをみんなで味見。このあとワイナリーが控えているから、最初から飛ばして飲む訳にはいかない。
定番4種、季節モノ6種、"OG" (Original Greenport)シリーズという地元の材料を使ったシリーズ4種の全14種類の中から好きなものを選ぶ仕組みだ。夏に一番気に入った One Love はなかった。
フラグシップの Harbor Ale (American Pale Ale, 5.3%) 美味しいけれど、他のものと比べて印象が残りにくい。無難な仕上がり。
Black Duck (American Porter, 5.0%) 前回も飲んだが、好きだ。
Oktoberfest (Marzen, 5.0%) 飲みやすい。
Little Park (IPA, 6.0%) 柑橘の香りがして、飲み終わった後で苦味がやってくるていどで、恐れたほど苦味すぎない。
Wet Whaley (Wet Hop Pale Ale, 5.0%) ホップは100%、大麦は50%が地元ノーフォーク産のものを使っているらしい。
どれも美味しく水準が高い。Black DuckとOktoberfest を買って帰ろうと思ったが、Oktoberfest はタップのみということで買うことができなかった。
食べ物は、Brautwurst N Prezel Bun と Sliders を注文。両方に大量のフレンチフライがついてきてお腹いっぱいになる。プレッツェル・バンはボストン風のロブスターロールに使われるのと同じような形のものでカリッと焼かれていたし、どれもきちんと作ってあって好感が持てる。
Bedell Cellars
最初に訪れたワイナリーは Bedell Cellars。
二階にはソファーや小さなテーブルなどちょっとくつろぎながら飲むことができる席が用意されている。ボトルを購入してじっくりと飲んでいる方たちの姿もあり、他人事ながら車を運転して帰るのか心配になった。
週末は貸し切りで結婚パーティをやっていて、入れないときもあるそうだ。たしかにちょっと小洒落た感じのテイスティング・ルームだ。
お天気がよいので外の席に移動すると、目の前がぶどう畑で眺めがよく実に快適。
案内してくれた人の一番オススメワインがちょうど売り切れだったのが残念。3つほど飲んでどれも良い感じ。ただし、お値段が高めなのと、この先もあるので買わずに次に移動。
Jamesport Vineyards
Paumanok Vineyards に向かったところ、「closed」の看板が。数時間前に前を通った時はなかったはずなのに、どうやら夕方からパーティーかなにかがあるようで貸し切りになってしまったようだ。
今日の案内人が「行ったことはないけれど、すぐ近くにJamesport Vineyards というワイナリーがあるみたい」と言うので、近いからブドウの出来も似たようなものかもと訪れてみた。
Tasting Bar Flight of 5 Wines 20 で5種類を飲んでみることにした。
メモしなかったので何を注文したかは忘れてしまったが、飲んだ中から気に入ったモノを赤白1本ずつお土産として買って帰ることにした。
白は Estate Demi-Sec Riesling 2013 (Aromas of orange blossom honey, elder, and cider. There has a delicate sweetness accentuated by fine acidity.)
赤は Estate Caberne Franc 2014 (Bright fruit aromas of dark plum and baked cherry. Elegant tannins that will mature well into the next decade.)
ロングアイランドのワイナリーは最初の経験があまりにもひどかったので見下していたけれど、大型バスが入らないような小さめのワイナリーを狙ったら、よいところが発見できるのかも。もう少し安かったら箱買いするのに。
運転手さんは舐める程度の味見しかできないのが申し訳なかったが、楽しませていただいた。青空の広がる気持ちのよい秋も満喫して、楽しい一日だった。