The Morgan Library & Museumでは、星の王子さまの展示などを見たことがあったのだが、その時は特別展を見るだけで時間ト集中力が尽きてしまった。懸案の一つとして残っていたモルガンさんの蔵書スペースを見学をするべく雨の金曜の夜にマンハッタンに向かった。
Morgan Library は、もともと銀行家であり収集家であった Pierpont Morgan氏が自宅の隣に建てた私設図書館で、彼の死後、息子であるかの有名な J. P. Morgan氏が貴重な蔵書や収蔵品を建物ごと公共施設とすべく寄付したのだそうだ。
NYでは米国の金持ちの桁違いぶりを頻繁に目にするが、ここもまた凄い。遅読の lulun には一生かかっても読みきれないほどの数の本が厳かに並んでいる。そして、その質が桁違いすぎて言葉を失ってしまう。
グーテンベルク聖書が3冊もあるとか尋常ではない。あの社会科で習った「グーテンベルグの活版印刷」の本物を目にする日が来るなんて夢にも思わなかった。
ショパン、モーツァルト、ブラームスなどの手書きの譜面Mozart, Rondo for piano in D Major K485, 1786
モーツアルト、ショパン、ブラームス、シューベルトなど有名な作曲家たちの直筆の譜面。
ショパン、モーツァルト、ブラームスなどの手書きの譜面Chopin, Etude op.10 no.7 1832
オンラインの情報も充実しているので、実際に足を運ぶことができない場合でも Web サイトを閲覧して楽しむことができる。例えば、譜面コレクションのページは、実際に展示していないものまで目にすることができる。
1300年ごろのチェスの攻略本。昔から、この手のものはあったのね。
まるで物語の世界のような East Room。素晴らしすぎる。
ちょうど、カレンダーや系譜を含めた中世の「時」にまつわる展示 Now and Forever: The Art of Medieval Time をやっていて、これがまた見ごたえがあり面白かった。この展示だけゆっくり見たいぐらいだ。
Scholar's Calendar, Italy 1386
Rare Pictographic Calendar in Runes
How to read a Medieval Calendar
博物館としては決して大きいとは言えないけれど、特別展だけでもいくつもやっていて見所満載の価値のある場所だなと実感して家路に。
心の栄養になった。機会があったら、また行こう!