住まいのあるアストリア村のざっくりとした早春の花の変遷記録。
オカメザクラ
春の花の定点観測はオカメザクラでスタートする。ソメイヨシノよりもひと足早く咲くオカメザクラが近所にあるのだ。今住んでいるアパートを見に来た時にちょうど満開だったこともあり、春になって花が咲くと一年経ったんだなと思うよい区切りにもなる花だ。
Prunus Okame オカメザクラ
3月10日
Prunus Okame オカメザクラ
3月17日
ところが、昨年はまさに開こうとしている時に冬の嵐がやってきた。そして、蕾のまま茶色くなるという壊滅状態に悲しんだのだった。今年は無事に咲いてくれるのだろうかと心配していたの。暖かい日が続き、3月10日ごろには濃い赤紫の蕾が目を引くようになってきた。咲きそうな兆しは嬉しいものの、こんなに早く蕾を付けて大丈夫だろうかとドキドキしながら観察を続けた。
Prunus Okame オカメザクラ
3月24日
Prunus Okame オカメザクラ
3月31日
一旦、寒さが戻ったために時間がかかったものの、3月24日には日当たりの良いところから咲く花が目立ってきたし、3月末にはもうすぐ満開に近いなというところまできた。
雪 snow
4月2日
しかし、4月2日に雪が降った。それもたっぷりと。幸い、咲いた花の上に積もった雪も夕方には溶けて、見たところ被害はなかったようだ。
モクレンなど
4月1日にブルックリン植物園に行ってシデコブシが咲き出しているのを見てきた。我が家から見える定点観測モクレンも少し蕾が膨らんできたようで僅かにピンク色が確認できるようになっていた。
Magnolia モクレン
4月2日
そして、上記の通り、その翌日の 4月2日は雪。まるで真っ白い花が咲いたかのような眺めになってしまった。蕾が雪で全滅してまったく咲かなかった去年の二の舞いになるのではと不安になる。幸い午後からは気温が上がりすぐに雪が溶けてくたが、心配しながら毎日見守っていた。
Magnolia モクレン
4月2日
4月6日には、蕾がどんどん膨らんできたので今年は大丈夫だと一安心。ただ、我々は4月8日〜24日まで2周間以上もの間、一時帰国などで家を空ける。今年は咲きそうだけど、見ることができなくて寂しいなと思いながらアジアへと飛び立った。
Magnolia モクレン
4月6日
日本滞在中にソメイヨシノなどのサクラの開花情報が流れてくる。そのなかに混ざって、遅咲きの八重桜カンザンの満開の写真も流れてきた。ニューヨークに一気に春が流れ込んだのかと驚いていた。ところが、戻ってきたら、上空からサクラが見えるではないか。タクシーで家に向かっている途中、カラリーペアなども目に入ってきた。どうやら、桜が咲いた後に再び冷え込んだようで、私達の帰りを待ってくれているかのように花の進行がゆっくりだったらしい。カンザンに関しては、桜情報を流したい人が去年か何かの古い画像を使ったみたいだ。
Magnolia モクレン
4月24日
モクレンはというと、盛りは過ぎていたもののなんとか楽しめるぐらいの状態だった。まるで狐につままれたような奇跡。嬉しさと驚きとそんな気持ちで眺めた今年のモクレン。見ることができてよかった。
Magnolia モクレン Crabapple クラブアップル
4月27日
ところで、我が家からの直線距離は近いもののほとんど足を踏み入れない通りに、死角になっているお庭があるのだが、そこにモクレンやクラブアップルの木があることに今回はじめて気がついた。もっと早く知っていれば、クラブアップルの定点観測に使ったのに残念だ。
カラリーペア
Callery Pear カラリーペア
4月27日
葉が出てきているものの、なんとか咲いているところを見ることができたカラリーペア。
Callery Pear カラリーペア
4月27日
Callery Pear カラリーペア
4月27日
八重桜カンザン
NYへ戻ってきた日に、近所のカンザン観測地に行くと、まだつぼみがぎっしり状態。まだ咲いていないとは夢にも思っておらず、一瞬目を疑った。花見ができるぞと嬉しくなる。
Kanzan Cherry 八重桜カンザン
4月28日
4月28日は少し開き始めた。
そして5月の声を聞いた途端、最高気温が30℃を超える日が続いてしまい、ものすごい速度で駆け抜けていってしまった。5月5日は満開葉桜状態。でも、諦めていたのに楽しめたからよしとしよう。
それにしても、NYを留守にしている間、どんだけ冷えていたのだろう。寒気よありがとう。