2年前に続いてふたたび ABT (American Ballet Theatre)の公演を見るために Metropolitan Opera House へ。友人が出演することもあり、関係者チケットを入手してもらった。
会場に入るとレインボーカラーの裏表紙を上に向けてプログラムを渡される。旗として再利用できる仕組みらしい。このあたりのアイディアと意思表明と行動は実にアメリカらしい。
Romeo and Juliet by American Ballet Theatre
前回はステージに近いものの、かなり端の方のためステージの一部が切れてしまう席だった。しかし、見えるところは近くてとても良く見え、よいところと残念なところのある席。とはいえ、残念部分は帳消しになるぐらい破格のお値段なので、バレエ初心者は十分に楽しんだ。
今年は、オーケストラ席も取れるかもしれないと言うので、そちらを第一希望でお願いした。ステージ全体が見渡せる席でありながら、60ドルでお釣りがきた。感謝。
途中休憩を2回入れての長丁場。どうやら、ロミオとジュリエットはほかと比べて長い作品らしい(本当になにもわかっていないのだ)。途中で集中力が切れたりしてしまったが、素人目にも踊りの質は前回のほうが高かったように思えた。2年前は殺されてしまうロミオの友人 Mercutio 役をやっていた Doniil Simkin が非常によいアクセントになっていた。
Romeo and Juliet by American Ballet Theatre
今回の Mercutio は、前回もうひとりの友人 Tybalt 役をやっていた Gabe Stone Shayer。悪くわないけれど、なにか物足りない。同様のことはロミオにも感じていた。終わったあとで出演していた友人に内部事情を聞くと、ロミオ役の Aran Bell は今日が主役デビューだった注目の新人だったとか。
みんな鍛えられていてスゴイなと感心しながらも、ズブズブの素人なので細かいことはよくわからない。テレビや DVD だときっとつまらないと感じるだろうけれど、やはり生というのは迫力あるし楽しい。
ところで、休憩のあいまに目立たないところの床に座り込んで昼食?をとっている若者たちがいた。一方でドレスアップしてきている人達もいる。この混ざり具合がニューヨークらしくっていいなと。オペラのときも同様なのだろうか?
休憩時間中に散歩をしていて シャガールの The Sources of Music の絵を見つけて感動。ところが、後で調べると The Triumph of Music というのが、とっても目立つところにあったらしい。全然気が付かなかった。今度行ったら見なくては。
The Sources of Music by Marc Chagall
ちょうど、lulun が見た回のステージの写真が使われている The New York Times の記事。