評価:2/5点
アストリアにはイタリア料理屋も多い。気になる店を見つけるたびにYelpでブックマークしているのだが、全く消化が進まないので少しまじめにTo Tryリストの消化に務めることにした。その一番手に挙がったのがOrnella Trattoria Italiana。
Ornella Trattoria Italiana
Ornella Trattoria Italiana
ブックマークしているの店にはPortalia、Piccola Venezia、L'Incontro、Vestaとあるのだが、まずOrnellaを選んだのは写真がおいしそうだから。定番メニューだけでなく、一捻りした特徴的な料理が用意されているのにも惹かれた。
店があるのはDitmars Blvdの少し手前、地下鉄の線路に近い23rd Aveのわりと繁華なアリア。西の方から近づいていくとギリシャ料理屋を何軒も通過する。そのたびにlulunが「これ?これ?」と訊いてくるのだが、妻よ、今日目指しているのはイタリア料理屋だ。そういえば26 Corner Tavernaもこの並びだった。
間口の狭い店なので見落としそうだが、入ってみると奥行きはけっこうある。先客が二組、その後も客は入ってきたし近くの家族連れが誕生祝いに来たりしている。そこそこ人気はあるようだ。
メニューを観察して選んだのは鴨の肉団子、栗のパスタ、ショートリブ。ワインはグラスでモンテプルチアーノとシラーを一杯ずつ。ワインは特にどうということはないがたっぷり注いでくれるのが嬉しい。
パンはハード系とポソッとするけどしっとりした甘くないケーキのようなやつの二種類。出来としてはまあ普通。
Ornella Trattoria Italiana
Duck meatballs
鴨の肉団子は大きなころんとしたものが二個。表面がしっかりしているので揚げてから煮ているのだろうか。割ると中にはチーズが入っているが、あまり存在感はない。リコッタやモッツァレラをブレンドしているらしい。ちょっと肉に鴨独特の臭みが残っていて、ソースのビネガーが強い。大きな干しぶどうの甘みは良いが、全体的に仕上がりは良いとはいえない。
Ornella Trattoria Italiana
Chestnut pasta with pistachio sauce and truffle oil
期待の栗粉入りパスタは確かにほんのり甘みがあってなかなか面白い。しかし、コネが足りないのか全くコシがない。確か初めてアメリカでTVのショッピングチャンネルをぼーっと観ていた時、材料を入れるとパスタが出てくるパスタマシンというものをやっていたのを思い出した。ソースは濃厚でピスタチオとクリームのペストという感じ。トリュフはやっぱり蛇足だ。lulunは栗粉の割合をしきりに推測しているのでアイデアだけ拝借することになりそう。
Ornella Trattoria Italiana
Short ribs served in Madeira sauce with gnocchi
この日一番の出来だったのがショートリブ。ニョッキは前述の通りびっくりするほど柔らかいが、柔らかく煮えた肉はなかなかうまい。とはいえこれまでの料理と同心円上にあるので良くも悪くも家庭的。
期待していた割りにはがっかりだが、アストリアで普通のイタリア料理を普通に食べさせている店ということなのだろうか。特にパスタは我が家のほうがよっぽど美味しい。メニューにはちょっと気になる品もまだあるのだが、わざわざ食べに行くことはないだろう。今やすぐ側にあるStamatisというギリシャ料理屋の方が気になる。