評価:3/5点
白状しよう。実は行こうと思っていた店はInkaterraではなくてInkazuelaだったのだ。同じPlazoleta Nazarenas広場に面している名前が似てるので間違えてしまったということは、このブログを書き始めてようやくわかった。
Plazoleta Nazarenas
Plazoleta Nazarenas
入り口には大きな扉があり門番が立っている。中に入ろうとするとどうぞどうぞ、という感じで入れてくれるが、中は格式高いホテルのロビーという雰囲気。そりゃそうだ、ホテルなんだから。そのへんのスタッフに「レストラン?」と訊くとこちらでございます、という感じに案内してくれる。ロビーの奥に小さいけどゆったりしたレストランコーナー的な空間があった。
ウェイターは過度にならない程度に丁寧で実にきちんとしている。ほかに客がいないので普通以上に丁寧なのかもしれない。快適だがほぼ間違いなく自分ではワインを注げないのでそれはちょっと困る、と飲みもしないのに心配になる。
最初に出てきたパンがとてもうまい。二種類あってどちらもおいしいが、ひまわりの種みたいなものが入っているパンが非常に良い。ちょっとお腹が空いているのでいかんいかん、と思いながらつい手が伸びる。残り少なくなったところでおかわりが運ばれてきたのは嬉しいような困るような。
Inkaterra
パンのおかわり
まずはクイのコンフィ。齧歯目の動物、いわゆるモルモットだ。普通は丸焼きで出てくるがこの料理は上品にニョッキのクリームソースの上に鎮座している。皮がパリッとして味は豚に近い印象。肉はとろりとしてこれはこれで悪くない。
Inkaterra
Cuy Confitado
もう一方は鴨のマグレ。パッションフルーツのソースの酸味がやや強く、アイデアはいいのだがちょっと詰めが甘いか。肉も普通にうまい程度。
Inkaterra
Magret de Pato
高級感はあるし快適なのだが、値段の割に肝心の味がついていっていない印象。パンはとてもおいしいので実力はあるはずだ。もう一度違う料理を食べてみたい。
あとでわかったがAguas Calientesの踏切脇にあった高級リゾートがInkaterraだった。ここクスコのホテルも16世紀のお屋敷だった建物だそうな。どうりでちょっと場違いだったはずだ。