評価:5/5点
ボストンに来たからにはシーフード。最初の夕食に選んだのはFenwayにあるIsland Creek Oyster Barだ。Copleyから地下トラムで二駅のKenmoreから数歩なのでとても便利。
早めに到着したつもりだったが土曜日の晩でもあるのでかなりの賑い。幸い席はあったがもう少し遅かったら危なかった。
店内はモダンなバーという風情でちょっと予想とは違う。でもすぐそこにオイスターが積まれている。ここでは生ものだけを処理していてほかの料理は奥の厨房で作っているようだ。
メニューはシンプルだがワインの種類は多く、ハーフボトルの選択肢も多いのが嬉しい。生牡蠣との相性を重視して選んだClaude Riffault Sancerre "Les Chasseignes" 2013は香りがよく適度な酸味でほぼ狙い通り。
Claude Riffault Sancerre 'Les Chasseignes'
生牡蠣は産地・生産者で分類されており、ざっと13種類。とても食べきれないので店員のおすすめ3種類x2、それにリトルネッククラム半ダースを頼んだ。
上から時計回りにDuxbury x2 Chatham x2 Island Creek x2 Little Neck x6
ハマグリを生で食べるのは初めてだが、このリトルネックは新鮮で磯の香りが豊かだが臭みはなく、ほのかな甘みがある。こりゃうまい。
牡蠣も同様にきれいな水で育った上に鮮度が良いのか、今まで食べたどの生牡蠣よりもうまい。なんといっても全く臭みがないのだ。店の名前にもなっているIsland Creekはバランスが良く旨味がある。Chathamは濃厚でわずかに甘みがあり、Duxburyはさっぱりして最後にふわりと磯の香りがする。いずれも捨てがたいがlulunはIsland Creek、kameはChathamが気に入った。
Lobster Roe Noodles ロブスターの卵入りパスタ、ショートリブとロブスター入り
続いてLobster Roe Noodles。ロブスターの卵を練り込んだパスタを、ショートリブとロブスターで濃厚に仕上げてある。これが最高にうまい。ショートリブの脂の旨みとたっぷりのロブスターでとても幸せになれる。一人前34ドルと高価だがその価値はある。写真は1/2人前で、シェアすると言ったらちゃんと半分ずつ分けて出してくれたのも嬉しい。
もう一方はSeafood Casserole。これでもかという濃厚な出汁を予想していたが、意外とマイルドでクリームで柔らかく上品に仕上げてある。大きなホタテ、ロブスター、エビ、白身魚入り。
ピーチコブラー、バーボンアイス添え Peach Cobbler w/Bourbon Ice Cream
ここまでで十分満足だがここまで美味いとデザートの味も気になる。選んだのはピーチコブラー。イエローピーチの味も香りも良く、 上品なクッキー、バーボンアイスとよく合う。
店を出る頃には入口付近は待っている人でいっぱい。早めに動いてよかった。これだけ美味いのだから人気があるのはよくわかるが、ボストンのシーフードはどこで食べてもこの程度なのか、それともこの店が特別なのかはあと2日でわかるはずだ。