評価:3/5点
ボストンのビールといえばSamuel Adamsだが、そんなのはどこでも飲めるのでローカルなクラフトビアを出す店を探したところ、宿のすぐ近くにその名もSalty Pigという店を発見。Back Bay駅の正面だ。
日曜日の夕方5時過ぎだがけっこう客が入っている。わりとすぐに満席になったので早めに行ってよかった。
ビールの種類はそこそこだが例によってIPA系が多い。Notch Session PilsnerとPretty Things Jack D'Orを選んだが、案内された席は柱の陰で店員から死角になっていてなかなか注文を聞いてもらえない。Yelpで低い評価をつけている人はだいたいサービスを不満に思っているのが頷ける。
Notch Session Pilsner, Pretty Things Jack D'Or
Notch Pilsnerはフルーティーな香りでバランス良く、後味に適度の苦味とホップの香りがする。あまり自己主張しないのは好ましい。もう一方のJack D'Orはグレープフルーツの香りが目立つがあとはあまり特徴なし。
Coppa di Testa, Pate de Campagne, Smoked Beef Tongue, Pont L'Eveque, Olives, Pickles
Salty Pigという店名の通り、ここは加工肉が売りなのでCoppa di Testaというゼリー寄せ、パテ・ド・カンパーニュ、牛タンの燻製にオリーブとPont L'Evequeというフランスのチーズを選んだ。クロスティーニがバスケットにどっさり付いてくるが、食べていたらさらにもうひとつ運ばれてきた。香ばしくてよろしい。
肉類の中で特筆すべきはタンで、適度にサシが入ってとろーりとして極めて美味い。クローブが効いたパテにはピスタチオとイチジクも入っていてこれもうまい。Pont L'Evequeはメジャーなチーズらしいが初めて食べた。こいつもうまいが特にlulunのお気に召したようだ。NYに帰ったら買おう。
さすがにこれだけでは足りないのでピザを頼み、ワインを追加注文。Montepulcianoが品切れだったので似たNebbioloを選んだ。これはまあまあ。
ピザは軽い生地にトマトソースなし、ニンニクたっぷり、ハム類にルッコラにパルミジャーノというトッピング。肉はもちろんうまいが、このピザの仕上がりもなかなかだ。あえてトマトを抜いてチーズとほんのり甘みのあるマスタードをソース代わりにしているようなのも成功している。
トイレに行ってみてびっくり。なんと壁から天井までThe Far Sideのマンガでびっしり埋まっている。これは素晴らしい。思わず読んじゃってトイレが長くなったりしないだろうか。
肉類はおいしいしビールも楽しめるし、トイレのFar Sideが最高だ。気楽に楽しめてなかなかよい店だ。暗くなった街へ出て夜のBeacon Hill散策へと向かった。