評価:5/5点
一年ぶりのMarisqueira Seabras。Red Bullsのホーム最終戦を寒さに震えながら観戦、Teixeira's Bakeryでエッグタルトを一ダース購入、そしてSeabrasというお決まりのコースだ。
店に着いたのは5時半なので楽勝かと思いきや、待っている客がいる。バーも奥の部屋もいっぱいだ。もしかして遅いお昼を食べた人がまだ帰ってないのか?
幸い客が回転するタイミングだったようだが、店員が後から来た二人組を先に案内しようとするのでkameはプンプン。気分を害しつつもメニューをじっくり吟味する。カタプラーナはほぼ決まっていたのだが、もう一品がなかなか決まらない。最終的にポルトガル風ソーセージを選び、ワインはMonte Velhoを一本。たった22ドルだからここはワインが本当に安い。
そのMonte Velho、白ワインのページに書いてあったのだが運ばれてきたのは赤。あれ?と思ったけどソーセージも食べるしまあいいか、と飲んでみたら軽くてすいすいいける。これならカタプラーナにも合わせられそうだ。あとで知ったがMonte Velhoはポルトガルではどこでも飲めるポピュラーな銘柄で赤と白があるらしい。ひょっとすると赤のページにも出ていたのだろうか。地元での小売価格は4ユーロぐらいらしい。
Portuguese Sausage ポルトガル風ソーセージ
塩気があってけっこう美味いパンを食べ過ぎないように気をつけながらワインを飲んでいると、ソーセージが運ばれてきた。店員はチョリソーと言っていたが、食べ慣れているメキシコあたりのチョリソーとは全然違う。確かに少しピリッとはするがむしろポーランドのキエルバサに近い。直火でグリルしていることもあってすごくうまい。たかがソーセージと甘く見ていた私が悪かった。
そして本命カタプラーナ。ロブスターが二匹入っているのでかなり豪華な外見だが、実際ハマグリ、エビ、ムールもたっぷり入っているし何よりもスープが美味い。ご飯にかけて食べるのも美味しいし、前述のパンもよろしい。小言を言えば小さなボウルとスプーンを出してくれた方が楽しめるのだが、まあよろしい。
lulunの逆鱗に触れた前回の反省で、今度はぴっちり蓋のできる容器を持っていった。ふっふっふ、これでせっかくのスープを無駄にすることはない。ソーセージは既に半分ぐらいを店員が包んでくれてあったし、ついでにパンも持って帰ったのでエッグタルトと合わせるとけっこうな荷物に。
カタプラーナはlulunが具を付け足してその後2日に分けて食べた。これだけ堪能できれば33ドルでも安いものだ。このスープをぜひ再現できるようになりたい、とlulunが力を入れているのでレシピを探したところ、驚いたことにスープにはチョリソーを使っているようだ。参考レシピはこれだが、てっきりフランスのsoupe de poissonsのようなものだと思っていたが、魚介類の出汁とのマリアージュが秘密なのだろうか。
今日もMarisqueira Seabrasは偉大だった。一度ぐらいは肉料理のEspetada de Carneを食べてやろうかとも思うけど、このシーフードの魅力に敵うことはあるだろうか。