2015年7月16日（木） NYC から Portland へ
今年の夏休みは lulun 父母＆姉夫婦とカナディアンロッキーで過ごす 9泊10日の避暑休暇。日本からのお客様とバンクーバーで落ち合う前に、西海岸のポートランドへ飛んだ。そこから電車でバンクーバー入りする予定だ。
夏休み第1日目はポートランドまでの移動。アメリカ大陸は広い。シカゴ乗り継ぎということもあり東海岸から西海岸への移動は一日仕事。
New York(La Guardia) 12:45 EDT - Chicago(OHare) 14:25 CDT Chicago(Ohare)15:56 CDT - Portland 18:39 PDT
昨日一昨日と連夜音楽を聴きに行ったりと慌しい中の旅支度になった。特に昨夜は Foo Fighters のコンサートで、帰宅した時には日付が変わっていた。朝起きてから、植物たちに暑い中留守番を務めてもらう準備が忙しい。
マーフィーの法則通り、ゆとりをもって家を出ると、トラブルに合わず、道路もチェックインも空いている。エアカナダのラウンジで（乗るのはUAだけど）一息ついてビールで旅の安全祈願の乾杯。Canadian というタップのビールは軽いものの香りがよくて気に入った。旅行中に出会ったら、是非飲もう。ただし、エア・カナダのプレッツェルは今後パスしよう。
ほぼ定刻に搭乗開始となったが、離陸準備が整っても滑走路への順番待ちの長い長い長い列にはまり、飛び立ったのは定刻から一時間遅れ。陸上にいる間に、持参したお弁当を食べ終わっても時間を持て余す。
パイロットの最初の予告通り、離陸の相当の遅れを奇跡的に取り返してシカゴ空港に到着。シカゴは 2010年にブルースフェス目当てに来たことがある。空港内を歩いていると、見覚えのあるのポップコーン屋 Garrett の店がある。出来立ての商品がもうすぐ到着するのだろうか待っている列が。空港でこんな事態が発生するのか。そして、今や東京にも店があるチョコレート屋ボージュも出店している。そうだ、ここは Vosgesのホームグラウンドだった。
Berghoff Restaurant
Berghoff Red
Berghoffというシカゴの老舗レストランので出店でビールを飲んで（結構おいしかったような）一休みした後に、Nuts on Clark にポップコーンを買いに行くと行列ができている。先ほど前を通った時は一人も客がいなかったのに。時間があるからと並んだものの故意と思えるほどの手際の悪さで列が進まない。見ていると、チーズ味のポップコーンとキャラメル味のポップコーンをミックスしてもらって買って行く人が多い。すごい組み合わせが人気のようだ。我が家は、カシューナッツ・キャラメルコーン・ポップコーンを購入。
Nuts on Clark カシューナッツ入りキャラメルコーン
時計を気にしながらなんとかポップコーンを手にしたあと、kame との集合場所トイレ前に行ったら、お互い違うトイレの前で待っていたし、大急ぎでゲートに行きふと上を見上げるとラガーディア行き。さっきニューヨークから来たばかりだよ。ゲート31だったのに、30と勘違いしていた lulunだった。遅れてゲート31に辿り着いた kameは、先に小走りで行ったはずの lulun の姿が見えないので焦ったらしい。手荷物を入れるところがいっぱいだからとカバンを取られて、席に着いてからイヤフォンを取り出すのに気が付いたkame。行動はゆとりをもってを肝に銘じておこう。
シカゴからポートランドへの飛行機も乗り込んだまでは良かったが、進路に嵐が来ているとかで動かない。またもや離陸までずいぶん待たされてしまった。まぁ、いずれも大事には至らなかったし、今回の旅の不運をこれで使い果たとしら幸いだ。
ポートランドへ向かう途中のサウスダコタ辺りを飛んでいる時、見下ろすと延々と続く農地。それも正方形。大きな川を過ぎるとようやく起伏が出てくるが、少しでも平らなところがあると正方形に区画しようとしていてまるで四角病に取り憑かれたのかのような光景が広がる。作業がしやすいのだろうが、どうも異様に映ってしまう。
そして、次に現れるのは、気が遠くなるような何もない荒野。道路は続いていて、ときおり人家があったりするもののこういう土地での人の営みと言うものは、想像しがたい。
山が高くなってきた。ロッキーだ。ひときわ高い山が2つ3つあるのだった。懐かしい。
ポートランドに着陸。kame と lulun ともに初オレゴン。こじんまりとした空港だ。その規模に対して手荷物受取り所があまりにも遠い。矢印に従って歩いて行くと、出口横を通過し、どんどん下に導かれる。
ポートランド空港には、なんと自転車を組み立てる場所が設けられているではないか。さすが、アメリカ屈指のチャリダー天国。空気入れや工具も完備。素晴らしい。空港建物の端にあるので自転車を持っての移動は少々大変かもしれないが、人様に迷惑にならない場所を探して、ゴソゴソと作業することを考えるとなんという待遇の良さだ。
荷物を受け取ったら、路面電車の Red Line で街へ移動する。自転車組み立てエリアのすぐ側に電車の乗り場がある（2時間半券 2.5ドル、一日券5ドル）。新型車両で静かだ。
大きな荷物、ベビーカー、自転車（上から吊るすようになっている。場所を取らずに乗車できるので、ぜひともNYの地下鉄にも導入して欲しい）用の多目的スペースが入口横に何箇所もある。
そして、車いす用のスペースの横のドアは、車いすボタンを押すとスロープが出るようになっている。自力で乗車できるとは、なんと進んでいることか。こういう街は人も優しく、きっと多くの人が手を差し伸べてくれるのだろう。
自転車専用レーンも、道によってはかなり幅広くとってあり（画像は狭いレーン）嬉しい限りだ。そして、その専用レーンを駐車スペースにしているマナーの悪い車を見かけなかったのも羨ましい限り。
バスにも自転車ラックがついていて、チャリダーも乗車できるようになっている。素晴らしい。ニューヨークでもとついつい思ってしまう。
なんと、カーシェアリングの Car2Goの Smart Fortwo にまで自転車ラックがついている。この街は本当にチャリダーに優しい。
今夜の宿はヒルトン。ポートランドは全体的にホテル代が高いらしいが、安いのを見つけてくれたとか。しかし、ロビーに入った途端、ここは我々の宿としては場違いではないかと思うほど立派で、何かの間違いではないかと思ってしまった。
Hilton Portland & Executive Towe
部屋も広くて快適。一泊だけなのが残念だ。
Hilton Portland & Executive Towe
疲れてはいたものの kame が探しておいてくれた老舗のビール屋 Deschutes Brewery で再びビール。
街に人も車も少ないのは、多くの人が郊外へと帰っていったからなのだろうかなど、キョロキョロしながら街観察。
スポーツ系の衣料品店が多い。なんと Mont-bell まで米国進出しているではないか。アウトドア派が多く住む街なのだろう。
ポートランドの街の空気は、lulun が知っている街の中ではバンクーバーに一番似ている。アメリカではなくカナダの街というのが不思議なものだ。中心地を始め歩いたエリアに CitiBank や マクドナルドなどのチェーン店を見かけなかったのも独特だ。ただし、Starbucks はたくさんある。さすが、シアトルが近いだけのことはある。
街の規模にしては異常に大きい本屋がある。そして、夜遅くまで客が入っていた。さらにその隣には、同じ店の中古本屋。こちらは人がいっぱい。そういう土地柄なのか。ちょっと感動。
東海岸と西海岸は時差3時間。長い一日がなんとか終わった。