評価:4/5点
東京の最初の宿は築地なので2食はこのあたりで食べることにした。うち一食は天丼にしよう、と探してみたら黒川という店が良さそうではないか。
銀座方面から晴海通りを進み、場外市場を通りすぎて狭い路地を入ったところに黒川はあった。小さな看板が晴海通りに出ているので辛うじてわかる程度。
小さな店でカウンターとテーブルが2つあるだけ、定員12名なので相席は必至だ。まだ11時半を回ったところだがだいぶ席が埋まっている。この様子だとほぼ常時満席だろう。週末なんてどんな事態になるのだろうか。
テーブルに運ばれてきたメニューには「天丼」「かき揚げ丼」といった普通ありそうな品が見えず、「雪」や「月」という名称に内容の一部が書き添えてあるのでどんなものが出てくるのか今ひとつわからない。あとでわかったが玄関前にメニューが出ているのでそちらには普通の天丼も出ているようだ。
2000円と3000円のセットを注文。テーブルには塩が4種類用意されている。プレーンな塩に加えて確か梅、カレー、抹茶だったような。lulunとkameは一貫してプレーンのみ。
次々と天ぷらが運ばれてくる。最初はエビと卵。こちらは一口で、という注意がついてくる卵はトロリと半熟で好きな人にはたまらんだろう。活きエビはさすがに風味が全然違う。
野菜各種と穴子も美味。
やっぱり天ぷらはプロに揚げてもらってすぐに食べるのがよろしい。最後に小さな天丼が登場。
こちらは穴子。サクッと揚がってタレが甘すぎずご飯もおいしい。上品な仕上がりはさすがだ。
写真がピンぼけで残念だがこのかき揚げが滅茶苦茶に美味い。かき揚げとは言ってもホタテが主体でしかもその質の高さが築地らしいというべきか。これだけ食べに来る価値がある。
食べている間にどんどん客が回転する。一度普通の天丼も食べてみたいけどコースもかなり楽しめるので悩むところだ。次の機会にも行ってやろう。