評価:3/5点
Lower East Sideといえば最近急速にお洒落になってきている街だが、ついにラーメン屋までできたという情報をlulunが仕入れてきた。NYのラーメンブームにはやや食傷気味だがYelpでチェックしてみたら、ほう、なかなか良さそうではないか。
正月明けの日曜日、Mr. Taka Ramenに行ってみた。アストリアに引っ越してからは通らなくなったが、2年ほど前には自転車でよく走ったあたり。だいぶ雰囲気が変わっている。
新しくてすっきりした雰囲気の店。店内にはオープンキッチン、その周りにカウンター、窓際にもカウンター、そしてテーブル席が一列。先客は一組だけ。
中に入った時に日本人がいそうだと思ったが、注文の際に聞こえたのは果たしてネイティブの日本語だった。アストリアとは違う。
メニューは軽く予習していたのでわりと難なく柚子白醤油ととんこつに決定。「卵は付いていませんがおつけしましょうか?」と訊かれ、lulunはあっさり同意する。スープとチャーシューに鶏と豚の二種類用意したりベジラーメンを置いているあたりはNYのラーメン屋としては標準的なところだ。このへんが価格に反映されるのは仕方ない。
柚子白醤油ラーメンは小ぶりの丼で一見うどんみたい。スープは濃厚な鶏ガラだがさわやかな柚子の香りが心地よい。見るとちゃんと柚子の皮が入っている。このスープにチャーシューを合わせるとタレが混ざってスープが汚染されてしまうと心配するが、チャーシューは味が濃すぎず香ばしくとても出来が良い。意識してタレの汚染を抑えるようにしているのがうかがえる。
ここで既にレベルの高さは明らかなのだが、麺がちょっとひねってある。全粒粉を混ぜてあってやや太めなので蕎麦と中華麺の中間ぐらいという印象。この麺自体は悪くないんだけど柚子白醤油とはあまり合っていない気がする。ここは素直に細麺を合わせたいところだ。
Tonkotsu Ramen w/soft boiled egg 豚骨ラーメン 半熟味付け玉子付き
一方の豚骨ラーメンも和歌山かというぐらいスープが濃厚。これが意外とlulunに不評で、ドロリとしたのがよろしくないとのたまう。あんなに井出商店が好きなのになんでだろう、と掘り下げていくと麺がミスマッチなのではということになった。こちらは博多風の細麺なのでスープに負けている感はある。ここは山為食堂みたいな太麺で食べてやりたい。
全体の水準は高いので3点をつけるのは気が引けるが、まだ開店後間もないので今後に期待しよう。