評価:4/5点
Sabor de Cubaは開店当初から注目していた店だ。これまではデリバリーを頼んだだけだったので一度行ってみなければとは思っていたのだった。
その最大の理由はメニューの主力がタパスで店内でしか食べられないから。配達のあんちゃんが聡明そうできちんとした英語を喋ったのも好感を持った理由だ。
火曜日の晩にlulunと現地集合。天気が悪いせいか客が全くいない。店員が二人の前にシガーボックスを置いていく。こいつがメニューなのだ。
Sangria サングリア(パッションフルーツ、赤ワイン)、左のボトルはドリンクメニュー
サングリアが美味しいという評判なので赤とパッションフルーツを一杯ずつ。左のボトルはドリンクメニュー。
Mofongitos de Mariel シーフードのモフォンゴ
最大のお目当てはシーフードのモフォンゴ。甘くないバナナを潰して固めたものでタロイモに近い触感だ。一度ドミニカ料理屋で食べて以来気に入っているカリブ料理。ここのは小ぶりでトマトソースで煮たエビとイカが合わせてある。魚介の出汁が効いてすこぶる美味。
スパイシーな豚肉の素揚げMacitas de Cerdoはコリアンダーが効いてカリッと揚がって美味い。タレはビネガーの酸味で肉のしつこさを中和する役目を担っている。
オックステールのアレパはううむ、ほかの2皿と比べると完成度でやや劣る。いや、決して悪くないのだがこの中では見劣りがしてしまう。オックステールの出来は良いのでもう一捻りすればもっといいものになりそうだ。
サングリアが美味しいうえに思いのほかアルコールが強いので気がついたらヘロヘロに酔っていた。こんなに美味しいのに二人が店を出るまでほかの客が入ってこなかったのが気の毒だが、まあこういう日もあるさ。
キューバ料理屋といえば近くにLatin Cabanaもあるが、あちらが素朴な家庭料理だとすればこちらは洗練されたプロの味。どちらも美味しいがサングリアとタパスをゆっくり楽しむという使い方ができるSabor de Cubaの存在は嬉しい。お客様の時にも使えるかな。