評価:3/5点
Kelsoのビールは67 Burgerに行くとほぼ必ず飲むぐらい好きだ。NYの地ビールだということは知っていたし、タップルームができたという情報を入手してもいたのだが、場所が植物園への往復ルート上にあることには気がついていなかった。
春の植物園通いの帰り、ふと思いついて場所を確認したらすぐそこではないか。これは立ち寄ってみなければ。
こんなところにあるのか?という裏通り、確かに工場らしき建物の入口にテイスティングルームという看板が出ている。どこのビール工場もこんな感じだから間違いない。
内部は当然工場でタンクが林立している。入ってすぐ右側にラフな感じのタップルームが作ってある。バーとテーブル席が少々あって客もそこそこ入っている。
黒板のメニューを見てKelso Citra Pale AleとHeartland Dunkelを注文。
同じ工場でKelsoとHeartlandを作っているのは一見不思議だが、クラフトビア業界では製造を下請けに委託するのは珍しくない。さらにここの工場、Greenpoint Beer Worksの経営者はHeartlandの醸造責任者でKelsoのオーナーでもあるというからややこしい。順序としては工場を建てたらHeartlandから委託生産の話が来て、その傍らKelsoブランドを立ち上げて同時に他社の委託も受けている、ということのようだ。会社名のGreenpointは当初は工場をグリーンポイントに建てる予定だったが場所が変更になったけど名前はそのまま残した、というおおらかさが気に入った。
そんなわけでコースターはHeartland。この工場でHeartlandとKelsoの全商品を作っているそうな。
Heartland Dunkel(左)Kelso Citra Pale Ale(右)
Citra Pale Aleは名前の通りシトラスで甘みと苦味、後味に豊かなホップの香りが好ましい。ちょっと苦いが許容範囲。Dunkelはお気に入りのKelsoのNut Brown Aleと非常に似て当然うまい。これ中身は同じなんじゃないだろうか。
トイレは上の階にあるというので階段を上がるとなぜか床屋の椅子が。NYらしい光景だ。
HeartlandもKelsoもそこらへんでタップを飲めるので、わざわざ出かけていくほどのスポットかといえばそうでもない。コップ一杯$5からというのもお得感がなくて残念。だがグラウラーを持ってきてKelso Nut Brownを詰めてもらえるというのは悪い話ではないな。機会があったら一度汲みに行くか。