評価:3/5点
ポルトに着いて最初の食事はbifanaを選んだ。Bifanaというものが正確にどういうものを指すのかわからないが、肉をパンで挟んだサンドイッチという点は共通しているようだ。
Bifana専門店は宿の近くに数軒あるが最初に選んだのはConga。
ちょうどお昼時ということもあり混雑している。ひょっとして席がないか、と思ったら隣の店を吸収拡張していてそちらにも席があった。Bifanaはもちろん食べるが、本日のランチにイカのグリルがあるではないか。迷わず注文。
飲み物はビールとvinho verdeを一杯ずつ。ガリシアではビール200ccはcañaといってずんぐりしたコップで出てきたが、ここではfinoといって細長いグラスに入ってくる。近いけど異文化圏に来たことを実感。
Bifanaは小ぶりのバゲットっぽいパンに溢れんばかりに肉が挟んである、というか溢れている。肉はクミン風味でピリ辛でかなり美味い。これでEUR2なのだからすばらしい。イベリア半島でクミンというのはちょっと意外だが、アジアやアフリカの植民地の影響だろうか。
イカのグリルはシンプルにオリーブオイルとレモンでいただく。想定の範囲内だがなかなかいい。意表を突かれたのは大量のじゃがいもで、どうやら元々は肉体労働者御用達の店だったのではないか。
周りを見ると外国人もいるが近所で働いていそうな人たちも多く、隣のおばさんなどはBifanaを二つ食べていた。店員もテキパキとして客の回転が速く、これが元来のファーストフードというものなのだろう。
時間をかけずに手軽においしいものが食べられる店というのはどこでも歓迎だ。ポルトの中心に近いので使う機会はけっこうありそう。