評価：2/5点
上海料理は味付けが濃くてさほど好きではないのだが小籠包と生煎は二人とも大好物だ。フラッシングの街からは少し離れているがYu Gardenは以前からlulunのレーダーに捕捉されていた。
場所はインド寺院の近くなのでこのあたりまでは来たことがある。小さな店が何軒か固まってあるのはOK Ryanとよく似ている。
ドアを開けるとなんかボロい。よく見るとハロウィンの飾り付けだが、よく見ないとわからないぐらい違和感がない。店内には客がぽろぽろいるが一人で麺を食べたりしている人もいる。そういう気楽な使い方ができる店はありがたい。
小籠包と生煎は決まっていたので、ほかに馬蘭頭拌豆干と燻魚を注文。
馬蘭頭拌豆干は英語でMalan with dry tofuと書いてあったのでlulunは「これスリランカ料理のマッルンじゃない？きっと同じ語源だよ」と興奮している。あとで調べたら馬蘭という青菜があって本来はそれで作るらしいが、これは普通にほうれん草。刻んだ青菜と星豆腐をゴマ油で和えているだけだがなかなか美味い。ニンジン葉みたいにもっと苦味のある野菜で作るのも良さそうだし、タブーリに干豆腐を使うという応用を思いついたのでこれは収穫だった。
燻魚は普通に煮魚で八角やシナモンといういかにも中華なスパイスでこってりとした味わい。悪くはないがわざわざ注文するほどでもない。これを燻魚と呼ぶのは釈然としない。
小籠包と生煎は奥の厨房手前にあるエリアで注文を受けてから作っているようだ。まずは小籠包。
むっちりした皮に肉とスープが閉じ込められていて、少し齧って吸い出すと肉の旨味がじんわりと口内に広がる。あまりカニ風味が感じられないのと、特に光るものはないが着実に美味しい。例によってわずかに黒酢を合わせるとさっぱりする。
生煎はふっくらとした皮の底がパリッと焼けていていい感じ。だけど具の味が今ひとつで残念ながら最近気に入っている広東惣菜屋、旺角28の方が味が良い。ちょっとがっかり。いや、それだけ旺角28が高水準ということなのだろう。
少し歩いて買い物をし、もちろん旺角28に立ち寄って帰宅。