評価：5/5点
スミニャックには小物やお土産を買いに行くつもりで出かけたのだった。暑い中頑張って歩いたのだが残念ながらあまり欲しいものが見つからない。お昼時になり少し先の幹線道路沿いにバビグリン屋があることをGoogle Mapで見ていたのでそちらへ向かった。
歩いている人などほとんどいない道だが、目指すあたりに人だかりが見える。え？あれ？と意外な展開に驚きながら近づいて行くと確かにバビグリンの看板だ。Babi Guling Pak Malenというらしい。駐車係が忙しそうに交通整理をしている。
細長い建物の入り口付近のカウンター前で待っている人がいっぱい。ガラスケースの中に料理が置いてあり、そこからせっせと皿に盛り付けている。しばらく様子を伺っていたらどうやら持ち帰りを待っているようなので適当な席を見つけて座る。窓がなくて薄暗く暑いので本来は倉庫なのではないか。せめて扇風機ぐらい付けてもらいたいところだ。
店員が寄ってくるがメニューらしきものはない。バビグリン二つ、と注文すると辛くするか？と訊かれる。よくわからないが辛くしてもらう。
運ばれてきたのはバビグリンとご飯、スープ。まずスープを味見するとしっかり辛い。辛くするか、というのはスープのことだったようだ。汗が吹き出るが美味い。ご飯と合わせるとさらに美味。
本命のバビグリンは8種類ぐらいの料理の盛り合わせ。間違いなく内臓もあるのだが全く臭みがなくてどれが内臓なのかわからない。黒ソーセージも美味しい。どれも感動的に美味いのだが左手前に見える緑色の和え物（ラワール？）が爽やかな柑橘で非常に美味。辛いので思い切り食べると後悔するし手元が暗いので唐辛子を選別するのも難しい。食べながら一年分ぐらいの汗をかいた。
入り口付近には次々と持ち帰りをする人たちが押し寄せてくるが、人によって弁当みたいな箱を持ち帰る人とブンクスの包みを持って行く人がいる。違いは何なのだろうか。
間違いなく今まで食べたバビグンの中で一番美味い。道理で賑わうはずだ。が、広いバリのことだ、この店を凌ぐ店がどこかにあるかもしれない。そいつを見つけるまではここBabi Guling Pak Malenを暫定No. 1としておこう。