評価：3/5点
テルライドに通って何年にもなるので新しい店を開拓するより好きな店を再訪するようになって久しい。何気なくレストランガイドをパラパラしていたらBrown Dog Pizzaの広告が目に留まった。
何度も店の前を通ったことはあるが、普通のピザ屋でしょ、と今まで気に留めたとこはない。だがここはデトロイト風のピザが売りで、イタリアのコンテストで賞をもらったりしているらしい。どんなコンテストなのかは謎だ、というかモンドセレクションみたいに逆に怪しさ満点なのも気になる。
テルライドでピザといえばLa Pizzeriaしか眼中になかったが、そのデトロイト風ピザとやらは一度食べてもいい。今回は日数もあるので休息日の散歩の後に遅めのお昼を食べに立ち寄った。
中途半端な時間なのにそれなりに客は入っている。店内は普通のパブっぽくてTVでサッカーをやってる。二階というかバルコニーとでもいう席に通されてしまいなかなか店員が来ない。熟慮の結果デトロイト風ピザと肉団子を注文。
クラフトビアも地元Telluride Breweryを始め、近隣の州からもストックしていてなかなか好感が持てる。ワインリストは90+ Cellarsが主体というのにも唸らされる。
タップのケルシュがあるようだったのだが残念ながら品切れ。コロラドのOskar Blues Breweryのピルスナーと地元の雄Face Downを選択。どちらも美味。
まずは肉団子。うむ、NYCのイタリアンデリで売ってるやつとほぼ同じ。フレッシュな感じのトマトソースもいい。合格点だ。
デトロイト風ピザというのは工場で使う四角い鉄板の浅い皿で焼くものらしい。ソースやチーズが縁から溢れてカリカリになるというのが特徴のようだ。確かにその通りでなかなか美味い。シカゴピザには散々な目にあったがデトロイトはいける。選んだのはオーソドックスに生ハムとルッコラが載ったParma Italiaだが、これなら色々な具材で遊んでみるのも良さそうだ。
イタリアのピザとは別のものだと考えればこれはこれでけっこういける。アメリカで食の不毛地帯に入った時にはデトロイト風ピザを探すことにするか。