メリダ出発の朝は5時45分起床、30分以内に出発。前夜lulunがタクシーいるかな?と例によって心配していたのでUberアプリを落としておいて正解だった。確かに昨夜は9時前に帰ってきたけどタクシーどころか車もほとんど走ってない。
Uberはすぐに来てあっという間に空港に着いた。ターミナル前にはマヤっぽいシュールなアートが。このトウモロコシ男は太陽の塔みたいでもある。
早すぎてまだAeromarの窓口がまだ開いてない。ほどなくチェックインを済ませ、カプチーノを買って持ってきたバナナを食べる。
空いているのでセキュリティもすいすい。通路には少し前のユカタンの写真が飾ってあってなかなか勉強になる。このサボテンがロープの原料らしい。
Aeromarは小さな会社なので機体もボロいだろう、と思っていたが意外と新しいプロペラ機だ。少なくともiPodよりは新しいことがわかる。
上空から見たユカタンは荒野が続き、時々放射状の道路の焦点に集落があるというパターンだ。どの町も同じ形なので見分けがつかない。
カンクンに着くと空港からしてディスニーランドみたいで違う国へ来たという感覚が強い。ターミナルを出てADOのカウンターへ直行。二度目だと勝手がよく分かる。
バスターミナルに着いて荷物を預かってもらおうとしたけど窓口がない。田舎のターミナルにはあるのに。近くのMercado 23に行くつもりだったけど予定を変更してそのままタクシーで宿へ。タクシー代はゾーン制で料金は決まっているようだ。
これはラスベガスか、という大通りを進んでPalmaというコンドの前に止めらるので二人で違う、ここじゃない、と地図を見せる。しばらく走ってそのへんに停まってるタクシーにLa Palmは?とまた訊くとさっき来た方を指差すので今度は3人でちがう、そっちじゃない、とやってさらに進む。Playa Caracolの標識のある脇道の手前でまた訊くと「そこの奥」と教えてくれる。運ちゃんいわくここのレストランは知ってるけどホテルは知らなかったと。
まだ早いけどチェックイン。施設を簡単に案内してもらってから掃除前の部屋で着替えさせてもらい、目の前のビーチへ。デッキチェアに座ったらすぐに係員が寄ってきてLa Palmaの客は白い椅子だという。白い椅子は空きがないので壁際の日陰へ移動。そういう大事なことはちゃんと説明してほしい。朝食の時間も教えてくれなかったし、タオルを借りるのにIDを求めたり(泊まりの客だって知ってるのに)、リモコン3種の借用書にサインさせたりとどうもこの宿は客本位ではない姿勢が窺える。そういえば受付もタバコ臭かった。
お昼は普通のメキシカン、いや正確にはNYで食べ慣れているメキシコ中部料理。ミックスグリルにノパーレスがついてくるのは今回の旅で初めて。そういえばユカタンではサボテンを見かけない。お味はまあまあ。ワカモレはどこで食べてもおいしいことをここでも再確認。サルサあまり辛くないけど自称ワカモレのレタスがぴりりとする。トルティージャがたっぷり付いてきてでおかわりは?と訊いてくれるのも嬉しい。
午後もビーチ。海はきれいで魚がいるのが見える。砂は真っ白でキメが細かい。水はけっこう冷たい。人が増えてちょっと変な現地人が寄ってきたので何者か、と身構えたけどただ日本の文化が好きだということみたい。
しばらくして白いイスが空いたので移動したら別の係員が飛んできてそこは予約席だという。は?そこのホテルの泊り客だけど、といったら名前と部屋番号を控えて去った。最初に訊いてくれればいいのに。
回りのメキシカンは音楽かけて大声で話して食べ物の匂いを撒いてタバコ吸って楽しんでる。このへんはNYのラティーノと同じ楽しみ方だ。その中でlulunは熟睡、kameはうとうと。風が気持ちいい。
4時前に撤収してシャワー、夕食の下調べ、翌日の宿探し、職場への連絡、大腸検査のキャンセルの電話。
夕食前にそのへんを一周。ビーチがある東側とは反対の湾側に行ったらワニ危険の看板があって柵がしてある。見ると本当にすぐそこにワニがいた。
土産物屋でメリダで買ったKi'Xocolatlのチョコを発見。なんと値段はメリダの3倍。誰が一枚11ドルの板チョコ買うか、と恐れをなして店を出る。歩いていると土産物、ツアー屋、レストランなど呼び込みがうるさくてイライラする一方でつぶれたモールなんかもあって興亡の激しさが窺える。カンクンは嫌だねえ、ということで意見が一致した。
宿の近くにChedrauiという大きなスーパーがあったので入ってみた。このChedrauiはメキシコの大手チェーンらしい。
今まで見てきた田舎町の店とは違う。ここは先進国だ。
唐辛子の種類が豊富なのはメキシコらしい。
酒売り場を見るとオルチャータ味のリキュールがあるではないか。一度味見しなければ。
夕食はお昼を食べた店のすぐそばにあるCalypso。店主はフレンドリーなおっちゃん。魚のグリルはレッドスナッパーだというのでそいつとセビーチェを注文。魚は普通においしい。やっぱりいい素材をシンプルに扱った料理が無難。
セビーチェはダメ。ハーブとスパイスの香りがなく水っぽい。冷凍だからか。タイムだけは主張してる。
サルサが全然辛くないので辛いサルサちょうだい、と頼んだらこれでもかとソースたくさん出てきた。
翌朝はカンクンにある小さな遺跡巡り。8:30頃に出発、バスに乗って南へ。バスはひっきりなしに走ってるからすぐに来る。朝なので通勤の現地人がけっこう乗ってる。
運転手はLas Ruinas del Rey?と訊いて乗ったのを覚えていてくれて目的地の手前で教えてくれた。優しい。
地味な遺跡だし朝早いのに人が来てる。でも入ってしばらくは誰もいなかったので独り占め状態。
南北のメインストリートの両側に建物の跡があり、その真中に柱が並んだ建物とピラミッドがある。イグアナいっぱい。「餌をやるな」という看板も。
続いてMuseo Mayaへ。微妙に遠いのでまたバス。
大きい荷物は入口で預けないといけない。コインロッカー無料。
真っすぐ進んだところに係員がいてSan Miguelito遺跡の方に誘導される。小さな遺跡だけどかつてはEl Reyとつながっていたのではと言われている。カンクンが観光開発された70年代には小さな建物は無視されてしまったので今ではわからない。
小さなピラミッドもある。森の中なので涼しい。
少しだけ壁画が残ってる。
続いて博物館へ。今まで各地の遺跡で見てきたものが思い出される。
さすがに博物館なので保存状態のいいものが展示してある。規模は小さいがなかなか壮観だ。
マヤ遺跡の分布図があった。まだ行ってない遺跡がこんなにあるのか。夢が膨らむ。
バスで宿まで戻ると10:50。ぎりぎり朝食に間に合ってコーヒーと果物、トースト。このあと三日間はIsla Mujeresで過ごす。
帰国の日、島から戻りタクシーでバスターミナルへ。すぐ北のボデガ前屋台でトルタを仕入れ、手前のエンパナーダ屋で甘いものを思って見たらarroz con leche入りがあったのでゲット。温めてくれてる間に商品を眺めてたらモレ入りもある。追加でゲット。
バスで空港へ。車内では初日に観たドラマをまたやっていて、最初の方の経緯がわかって満足。スペイン語の勉強になるし、メスカル、独楽といったメキシコ特有のアイテムが出てきて意外と面白い。それにしても空港線はいつもこのドラマを上映するのか。
空港でご飯。エンパナーダうまい。チョコレートを買い足す。水の値段が75ペソなのには仰天した。スーパーではもっと大きいのが10ペソしなかったのに。
オーバーブッキングのため満席で、少し広い席しか残っておらず運良くそちらに割り振られた。確かに少し広い。予定より早く到着、0時を過ぎてからLyftに乗って帰宅。