評価:4/5点
今回のホテルは部屋に日本語の観光客向け冊子が置いてある。どうせ中身は免税店の広告や使えないクーポンだろう、とバカにしていたが、一応目を通してみるとローカルなカニ春雨の店が出ているではないか。カニの天敵lulunが見逃すはずがない。
普通なら宿からぶらぶら歩いて行く距離だが、幼児が一緒なのでタクシーを利用。運ちゃんに降ろされたのは確かにQuan 94という店の前だが、実はお目当ての店のすぐ近くに同じ名前のコピー店ができているということを知っている。呼び込みを振りきって数間先を見ると本物があった。住所がDinh Tien Hoang 94番地の方がオリジナルらしい。
入り口付近には活きたカニがもぞもぞと蠢いている。
ソフトシェルクラブも生きているがやや小ぶりだ。そういう種類なのかそれともまだ小さい季節なのか。
小さな店で店頭に厨房があるので席数は少ない。繁盛しているが開いているテーブルを見つけて着席。ビールとカニ春雨、揚げカニ春巻き、そしてソフトシェルクラブを注文。足りなければあとでガザミでも行くか、という魂胆だった。
最初に出てきたのは本命のカニ春雨。香ばしく炒めた春雨にカニ肉がどっさり入ってとてもうまい。春雨というものをあまりうまいと思ったことはないのだが、この春雨は最高だ。これだけ食べてさっさと帰る客がいるのも理解できる。
春巻きは普通にうまいのだが、春雨のインパクトにやや負けて印象が薄い。カニの含有率が相対的に低いのが原因か。
ソフトシェルクラブはストレートに衣をつけて揚げている。カニが小ぶりなせいで衣の比率が多くてカニの存在感が低いのが残念。このへんの傾向は春巻きと共通している。
満腹になったのでガザミは諦めたが、ここの春雨は間違いなくわざわざ食べに行く価値がある。近くのコピー店にもそこそこ人が入っているのであっちの味はどうなのだろうか。サイゴン在住の方に一度試していただきたいものだ。