評価:2/5点
歴史博物館へ行った後、バス停の方に歩いて行ったら路上で豚の丸焼きを作っている現場に遭遇。
店の前なのでここに来れば食べられるに違いない。まだ早いので店は開いていないし、焼けるまではまだだいぶかかりそうだ。店頭のメニューをチェックしたら仔牛の竹筒焼きというアイテムがある。機会があったら夜に食べに来ようということにした。
サイゴン滞在の最後の晩餐に選んだのがここ。夕立の気配を感じながら早足で歩いて店に着いたら、あれえ、豚の丸焼きがないではないか。通りに面したガラスケースには辛うじて豚の足がぶら下がっているのが見えるだけ。残念。
店内はけっこう広いのだが客が少ないのは日曜日だからか。豚の丸焼きをやっていないのもそのせいかもしれない。大人数の客が一組いるのだが酔っ払っているうえに声がでかくてうるさい。やっぱりアジア人は酒に弱い。lulunとkameも333を注文。
仔牛の竹筒焼きは当然として、あとは何にするか、とメニューを見ていたらウナギとバナナの花のサラダがあるではないか。これは面白そうだ。
出てきた皿を見て一瞬何かと思ったが、大きなえびせんの器にウナギのサラダが入っていた。ウナギは下味をつけて焼いてあるようで薄味の蒲焼きみたい。バナナの花は軽く炒めてあるようだがシャキシャキしている。柑橘系の甘酸っぱいタレは一見蛇足だけど効果的だ。えびせんを壊しつつパリパリするのもビールに合ってよろしい。
だいぶ時間が経ってウナギを食べ終えた頃に竹筒焼きが登場。竹筒全体がぴっちりアルミホイルに覆われている。これは予想していたものとは少し違うぞ。
肉にはオイスターソース主体の味付けがしてあり、生胡椒がたっぷりで実に刺激的。ミントと一緒に食べると爽やかでよろしい。
でもこれは求めていたものとは違うんだよなあ。以前食べた鶏の竹筒焼きは、青竹が直火で真っ黒に焼けていて、その中にアルミホイルで包んであるけどちょっと焼き目のついた辛い鶏が入っていたのだ。どこに行けば食べられるのかしらん。
サイゴンの普通の食堂という雰囲気は堪能できるけど、わざわざ出かけていく店ではないな。このあたりは学生街らしくほかにも面白そうな店があるので、一度ゆっくり回ってみるのも良いかもしれない。