北海道:9日目

2007年7月8日(日)五色温泉〜大沼〜神仙沼(ハイキング)6時間ぐらい

防寒対策が効をそうし暖かく眠ることができた。今日も天気だ嬉しいぞ!日焼けが怖いが。さすがに軽く筋肉痛だが、こまめに飲んでいたアミノ酸のおかげなのか楽である。5時に起床し、パン、チーカマ、サラミ、スープ、コーヒーの朝食をとる。今日はニセコの沼めぐりをする予定。湿原の植物が楽しみだ。

昨日よりは遅いが7時には出発できた。オランダ階段を避けて、距離のある女坂を通って入山届けのあるところまで行ったが、ここからしばらくは昨日イワオヌプリに行った道と途中までは同じになる。

ハクサンチドリハクサンチドリ

ハクサンチドリは昨日も咲いていた。花の季節でたくさん咲いていて嬉しいが、デジカメの容量にも限りがあるので、昨日一昨日に撮影した花は基本的に省略することにした。アカモノを始めここのところお馴染みになっていた花もたくさん咲いていたんだけどね。

大沼へ向かう道大沼へ向かう道

大沼へ向かう道大沼へ向かう道

この分かれ道までは昨日歩いた道。右に行くとイワオヌプリ。

大沼へ向かう道大沼へ向かう道

分かれ道。左に行くとチセヌプリ。

オオカメノキオオカメノキ

ノリウツギかと思ったけれど、オオカメノキのような。京都の植物園にあるやつね。

ツバメオモトツバメオモト

? 大沼への道で

これも大沼へ向かう途中で撮影したもの。以前、植物図鑑で見たことあるような気がするのだけれど、名前が分からなかった。

ナナカマド?ナナカマド?

花がだいぶ散りかけているけど、ナナカマドだよね。

オガラバナの葉オガラバナの葉

ちょっとメープルリーフを思わせる葉なので北海道らしいなと思い撮影したのだけれど、帰って調べてみるとオガラバナ(別名ホザキカエデ)は東日本の多くのところで自生しているらしい。西日本でも滋賀や奈良には自生しているとか。ちょっと、なーんだ。でも、この形、好きよ。

この木を検索しているときに見つけた「カエデともみじ」というサイトすごい!うーん、lulun はここまではハマれない。

大沼へ向かう道大沼へ向かう道

ワタスゲワタスゲ

大沼の手前から湿原が広がりワタスゲなども出てくる。

野いちご野いちご

ホムロイチゴではなさそうだし、何イチゴかな?

大沼大沼

途中休憩もしたけれど、大沼に着いたのが9時頃で2時間ぐらいかかってしまった。大沼の少し手前にエゾカンゾウのたくさん咲いている湿原があったけど、単調なところがおおくて長く感じてしまった。大沼のあたりは沼の少し中の薮を半周するのだが、鳥肌が立つほど恐ろしい数の虫がいて、一休みしたかったのに立ち止まると、こっちが虫たちのおやつにされそうなゾーッとするような状態。少しだけ開けて沼に出るところがあったので行ってみると、そこだけまったく虫がいない。風が通るからかな。とにかく、休めてよかった。ほっ。

オオバタチツボスミレオオバタチツボスミレ

大沼の近くに咲いていたオオバタチツボスミレ。

歩き出しの頃にニトヌプリに登る夫婦を見かけたぐらいで、途中人に会うことがなかったが、大沼を過ぎると少しずつ人を見かけるようになる。神仙沼や大谷地(おおやち)から大沼まで歩いてみようかと思った人たちみたいで、あまり「歩く」つもりでなく、軽い気持ちでやってきたみたいで距離や足場の悪さなどに閉口しているようだった。

大谷地湿原は乾燥して笹原になってしまったが、アヤメやフサスギなどの湿原の植物もまだ見ることができる。

大谷地 笹原大谷地:笹原

大谷地:フサスギナ大谷地:フサスギナ

フサスギナは日本では北海道だけに生育している絶滅危惧種だとか。普通のスギナより細かく分かれている。

大谷地大谷地

手前はヒオウギアヤメが、奥はエゾカンゾウがたくさん咲いていてきれい。

大谷地 ヒオウギアヤメ大谷地:ヒオウギアヤメ

大谷地 コバイケソウ 大谷地 コバイケソウ大谷地:コバイケソウ

コバイケソウは毒性のある植物で、山菜の一つであるオオバキボウシと似ていてよく間違われるらしい。大谷地では山菜採りに来ている人をちらほら見かけたけれど、ちょっと怖いね。葉っぱの形だけ見るとギョウジャニンニクにも似ているし、気をつけねば。

大谷地 アザミ大谷地:アザミ

アザミは種類が多すぎるので、詳細はパス(^^;

大谷地 カラマツソウ大谷地:カラマツソウ

大谷地 チシマノキンバイソウ大谷地:チシマノキンバイソウ

11時頃ようやく神仙沼に到着。神仙沼のまわりの湿原は海抜750メートルのところにある高層湿原地帯を自然休養林として保護してあり、車でもくることができるので観光客が多いぞ。湿原は木道が敷かれていて一周できるようになっており、エゾカンゾウやヒオウギアヤメをはじめとする花が咲いてきれい。カメラマンもたくさん来て熱心に撮影していた。

神仙沼神仙沼

とりあえず、神仙沼を見ながらおにぎりを食べて一休み。

神仙沼 ミツガシワ神仙沼:ミツガシワ

花は終わってしまっていた。6月の半ばに咲くみたい。ミツガシワと言えば、京都の深泥池に生育しているやつよね。おなじみのものでは、摩耶にあるコウホネも湿地帯で見かけた。

神仙沼 ルリイトトンボルリイトトンボ

北海道に多いらしい、ルリイトトンボと思われる。何度も見かけたけれど、本当にきれいな色のトンボだった。

神仙沼 トキソウ 神仙沼 トキソウ神仙沼:トキソウ

トキソウはあまり咲いていなかったので、撮影しやすいのを選ぶゆとりもなく、木道から目一杯手を伸ばして撮った。

神仙沼 ツクバネソウ神仙沼:ツクバネソウ

神仙沼 オガラバナ 神仙沼 オガラバナオガラバナ

途中よく見かけたオガラバナが神仙沼辺りでは種をつけていた。カエデやモミジの種、好き。

神仙沼 チングルマ神仙沼:チングルマ

チングルマ(稚児車)は白色の花が咲いた後、写真のような名前の由来になっている稚児車に似た形になる。

神仙沼神仙沼入り口

車で来た人たちは、この入り口から入ることになる。今日の一番のハイライトである神仙沼を楽しんだ後、今後の身の振り方を話し合う。長沼に行って、チセヌプリに登って今朝のスタート地点に戻るという選択肢は、昨日の疲れプラス今日5時間近く歩いた後には選択肢というレベル以下になっていた。長沼だけ行って神仙沼のレストハウスに戻るという案もあったが lulun は足が痛くてこれ以上歩きたくないのでパスしたら、kame も今日はもういいやと行かないことに。今回は登山は少しで自転車が多いので登山靴は持ってこずに運動靴で歩いたら、下りのときに靴の中で足がずれて足先に負担がかかったらしく、爪の辺りが痛くなってしまった。本当はちゃんとした靴で歩くのがよいのだけれど、登山靴まで持ってくる余裕はなかったのよね。

で、結論:神仙沼レストハウスの先にある展望台だけ行って、12時42分神仙沼発のニセコ周遊バス「ぐるりぬぷり号」で五色温泉に戻るというらくちんコース。ぐるりぬぷり号は土日祝日しか運行していないので、今日が日曜でよかった。

神仙沼レストハウス神仙沼レストハウス

このレストハウスの写真は翌日の朝撮ったものなので、自転車も写っているし、まだ営業していないのよ。それはともかく、レストハウスはライダーや観光客で賑わっていたけど、隣んでやっている出張ジンギスカンは閑古鳥が鳴いていた。そのレストハウスでべこ餅と草団子を仕入れて一休みし、展望台へ。

神仙沼 展望台展望台

展望台から岩内方面を見たところ。明日はあそこに行くのね。ついに山から離れて海だ!

Dscf4768-Small Mita Ice

バスまでまだ少し時間があるので、レストハウスでアイスクリームを買って、食べながら待つことに。神仙沼レストハウスで売っていた Mita Ice は共和町にある三田牧場で低温殺菌牛乳と生クリームと練乳だけを使い(保存料などは無しね)作っているそうだ。さっぱりとしているけど牛乳らしさがでているアイスクリーム。

バスは観光客を数名乗せて少し遅れてやってきた。神仙沼から五色温泉への道は明日逆ルートで走らなければ行けない道だ。バスから道を見ていると、かなりの勾配。明日ここを登るのですか?マジですか?という気分になる。

13時頃には五色温泉に到着。車って速いね。帰ってきたらテントの数ががくんと減っている。週末を利用して来る人がほとんどなのね。札幌辺りから来ているのかな?

1時間ほど日陰でだらだらしてから、五色温泉旅館にお風呂に入りにいく。

五色温泉旅館五色温泉旅館

3泊して3つのお風呂制覇。女湯からはアンヌプリが見えたけど、男湯は今回も眺めが悪かったとか。もう一つ露天があるけれど、そちらは外の眺めも、外からの眺めも良すぎるみたいだしね。女湯の方は3つしかないシャーワーのうち1つが壊れているので、2つをみんなで譲り合ってなんとか利用してた。

ポテチ&ビールを山の家で買って、恒例のくつろぎタイムでのんびり。2日間よく運動したから疲れたね。17時半頃から夕食。今日は風がないので寒くない。でも、黒い小さなまるっこい羽の虫が出現。黒い斑点のようなものが付くのは気持ちが悪い。

今日の夕食は買い物前の総ざらい状態で、トマトとキャベツのサラダ、麻婆ズッキーニ、コーンスープ。鍋が多かったので久々に油っこいものを食べた。たまにはいいね。

キャンプ食 キャベツとトマトのサラダキャンプ食:キャベツとトマトのサラダ

キャンプ食 麻婆ズッキーニとコーンスープキャンプ食:麻婆ズッキーニとコーンスープ

今日もお天気で気持ちのよいバカンス日和だった。人がめっきり少なくなって静かになったキャンプ場で大満足で就寝。

Google Earth KMZ