評価:3/5点
たまたま感じの良い古い建物の前を通ったら、そこは小樽バインというレストランだった。北海道産のワインやチーズを揃えたショップも併設されている。北海道ワインの実力は気になっていたので、最終日の第一夕食に訪れた。
嬉しいことにワイン飲み較べセットがある。その中の辛口ワイン3種のセットを選択。内容は写真左から:
やはり日本のワインらしく軽くて薄い。ボディというものが全く無い。白はまあまだ可能性があるかもしれないが、赤はダメ。あるいは日本の市場が水のような赤ワインを求めているのだろうか。いずれにせよ「もうええ」という感じだ。
この日はメニューには出ていないがヒラメのカルパッチョがあるというので頼んだ。魚の鮮度は良いのだがソースが物足りない。塩を入れ忘れたのかな。素材がもったいない。
チーズも各地のものを少しずつ試すことができる。選んだのは写真左上から時計回りに:
ニセコチーズ工房同様、癖のない日本人向けの味わいだが、なかなか検討している。白カビが苦手のkameだがここのも問題なかった。チーズとしての出来は悪くないので、ここはひとつチリあたりのフルボディの赤ワインで味わいたいものだ。
もう一皿注文したのがクリスピーチーズサラダ。カリカリのチーズにチーズ風味のドレッシングでなかなか良い。これもしっかりしたワインに合いそう。
さらにここはおたるワイナリーのビールが飲めるというのでヘレスを注文。詳細は忘れたが物足りなく、確実に小樽ビールの方がうまい。
ここの良いところは色々なチーズを少しずつ食べられることにつきる。その分おいしいワインを置いていないのが悔やまれるところだ。総合的には凡庸の域を出ないが、北海道の食材にこだわるコンセプトと、そこそこ洗練されつつカジュアルな雰囲気は評価したい。今度はショップでチーズを買って帰ろう。