評価:3/5点
沖縄第一ホテルに泊ったことはないが、朝食は今回で二度目だ。たまたま宿が安里なので久しぶりに行こうか、ということになった。沖縄初心者だった頃と比較してどう感じるかも少し気になった。
8時スタートに合わせて到着。老舗のホテルといえば聞こえは良いが、時代がかった大きな旅館という風情で、妙にミスマッチな内部は昭和世代には一種懐かしい。前回と微妙に違うのは、1クール1時間半だったのが1時間に短縮されていることだ。ゆっくりできないのは非沖縄的で不満だが、まあ内容が良ければ許せないこともない。
席には既に一部の料理が並べてある。
シークワーサーは濃くておいしい。豆乳は限りなく普通。とにかく苦いゴーヤジュースが印象に残っているが、あまりの苦さに不人気で出さなくなったのだろうか。残念。
オオタニワタリは茹でて鰹節と食べるようだ。意外とクセがない。
ンジャナは今回の旅行でも何度か食べた。苦くてうまい。
今回一番おいしかったのがこの田芋。サツマイモと里芋の中間ぐらいの食感だ。
ゆし豆腐は鰹ダシで、少量の唐辛子を加えて食すものだとおばあは言う。悪くはないのだが、味も香りもすべてが前夜にあかさたなで食べたものより劣っている。
パンは正直まずい。ごはんで行ってほしかった。
ジャムは可も無く不可も無い程度、蜂蜜は日頃食べているものと較べると薄くて香りが無いのはしかたないところ。けっこう良かったのがゴマと黒糖のペーストで、持ち帰りもできるので一瞬買おうかと思ったが、そこまですることもないかと思いとどまった。lulunに作ってもらった方がうまいだろうし。
カーブチーは何度か食べてわりと気に入った。なぜドラゴンフルーツが赤いのか不思議だが、味は白いのと同じのようだ。
緑豆と押し麦のぜんざい。甘さ控え目で白玉はカロリーを考慮して入れていないという。つまらないことをするものだ。
確か長寿茶という名前だったと思う。提示されたチョイスがこれとコーヒー、紅茶だったのでやむをえず選んだだけ。長寿には興味ないのでネーミングには抵抗があるが味はまあまあ。いつも家で飲んでいる中国茶のブレンドの方がうまい。
初めての沖縄で一通り沖縄の食材を経験するには良いが、ある程度わかってくるとたいして珍しいものは出てこない。やんばるの民宿では当たり前のように黙って出すようなものをもったいぶって出されてもなんだか興ざめだ。ゆし豆腐で明らかだったようにここの料理が特にうまいということもない。我々はもう卒業してしまったということなのだろう。
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