評価:3/5点
アメリカの食べ物でけっこういけるものにバーベキューがある。基本は肉を高温で燻製するようなものなので、lulunとkameが嫌いなはずがない。以前サンフランシスコで食べた経験から、もっと掘り下げてみたいものではある。
Tellurideのゴンドラ乗り場からすぐ、1900年頃に鉱夫たちの宿舎として建てられたという建物にFat Alley BBQがある。Yelpでの評判はなかなかだし、行こうと思っていたイタリア料理屋が閉店していたので行ってみることにした。数日前に前を通りかかったときはけっこう繁盛していたのでそれなりの水準に達していそうな予感はあった。
この日は空いていて先客は一組だけ。メニューを眺めて、3種類の肉の盛り合わせを選び、付け合せ2種には芋と豆を選択。カウンターに置いてあった90 Shilling Aleをlulunが目ざとく見つけたのでそいつも。瓶入りだがドラフトと比較してあまり見劣りがしない味だ。
盛り合わせは鶏、牛、豚スペアリブの3種なのだが、あいにく牛肉が切れているので代わりをどうするか訊かれる。鶏かスペアリブを増量する手もあるが、せっかくなのでサンドイッチ用に用意されている牛のブリスケットの煮込みを選ぶ。待つことしばし。
どーんと出てきた肉の大皿。鶏が1/4羽、スペアリブが3本、牛の煮込みがボウルにいっぱい。特筆ものなのは豚のスペアリブ。元々スペアリブは二人とも好物だが、これがうまい。香ばしく味も良い。鶏は胸・手羽部分だったのが災いしたこともあるが、ぱさついてやはりPio Pio Rikoの方が数段うまい。牛も普通にうまいが、本来の肉の味も気になるところだ。
意外と良かったのがさつまいものフライ。オレンジ色のちょっと水っぽい種類の芋だが、揚げてあるためか水分が適度に減っていて甘みが強い。これはいいぞ。黒豆はクミンが効いていてこれもよろしい。ほうれん草の姿がほとんど見えないのがちょっと残念。
普通はこれだけを一人で食べるアメリカ人というのはすごい。二人でもお腹いっぱいだ。結果論ではスペアリブを増量するんだった、ということになるが、やはり色々食べてみないとわからないのだから仕方ない。次の機会には牛とスペアリブで行こう。
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