Mac mini延命措置

Mac miniを家庭内サーバ用に導入したのは3年ほど前。CRTが壊れたセージのiMacの後釜だ。いい色だったんだけどな。

そのMac miniはちょうどIntel化の直後で、一応マルチコアの安いモデルをということでCore Duo 1.66MHzのやつを選んだのだった。秀逸なMactrackerによるとMacmini1,1となるらしい。一度ハードディスクが壊れたので交換したのと、メモリを1GB積んである以外はデフォルトのまま。Mac miniの分解はちょっと怖かったのでディスクが死ぬまで自分で開けることはなかったのだ。こいつにウェブサーバ(つまりこのブログ)、ファイルサーバ、プリントサーバ、iTunes、Airfoilなどけっこう色々やらせている。今でこそTime MachineやTime Capsuleという便利なものがあるが、以前はiPhotoとバックアップサーバもやらせていた。

そんなMac miniの限界を感じたのがEyeTVを導入した時だ。運悪くメインマシンのMacBookの限界も感じ始める時期と重なってしまい、買い替えではなくあくまでも延命させるという方針を固めた。

スピードアップの手段はCPUの交換とメモリの増設、あとはSSDの導入ぐらい。そもそもEyeTV使用時のパフォーマンスが不満の発端なのだから、本当ならビデオカードを換えたいところだがそれは無理。となるとまずはCPUとRAM。

調べてみると互換性のあるCPUは最高2.33GHzのCore2Duoということらしい。eBayで探してみると150ドルぐらいする。古い石にしては高いが、単純計算で40%高速になるならまあいいか。さらに調べてみると、ソケットの形状によってSL9SDとSL9SJがあることがわかる。SL9SJは本来マザーボード直付け用でピンがないが、中国の業者がこいつに下駄を履かせてピンを付けて売っているやつがある。どっちでもいいと思ったが結局買ったのはたまたま落札できた中古のSL9SD。

あとは熱伝導材がいるらしいのでArctic Silverを買い、除光液があることをlulunに確認し、Drupalのバックアップ、DNSの切り替えをして手術に取り掛かった。参考にしたのは以下のページ。

パテナイフでケースを開けるのはもう慣れたので問題なし。CPUを外すにはマザーボードの裏側へアクセスしないといけない。ここまで来ると外さないといけないケーブルコネクタも多いし、最大の難関はヒートシンクを固定しているプラスチックのピンを外すところだ。この部品は壊れやすいし、下にあるスプリングが飛んでいかないように注意が必要。

工作大好きのlulunを何気なくそそのかして手を借りながら慎重にピンを外し、CPUとヒートシンクを除光液で掃除し、Arctic Silverを塗って元通りに組み立てる。よしよし、うまくいったぞ、と起動してみるとちゃんと動く。が、しばらくして音が出ないことが判明。そういえば起動チャイムも鳴らなかった。音が出ないメディアサーバは話にならないので、再度開けてみると案の定ケーブルが1本外れている。どうやらコネクタの押し込み方が足りなかったようだ。この時にヒートシンクを固定するピンの1本が壊れているのを発見。あ、やっぱり、と思ったが、替えはないしあと3本は無事だからまあいいか、とそのままにすることにした。Arctic Silverのおかげか、今のところ実用上問題はないみたい。

これでひとまずMac miniの寿命が伸びた。あとは様子を見てRAMを増設することにするか。でもその前にメインマシンの入れ替えがあるのだ。これについては次の機会に。