悪天候のためサイクリングを中止して急遽 Exporail(Le Musée Ferroviaire Canadien)に行くことにした。場所は Saint-Laurent 川を渡った郊外で、直線距離ではたいしたことないが、地下鉄は通っておらず足の便の悪いところ。ホテルでもらった観光マップを見るとダウンタウンの 1000 De La Gauchetière からシャトルがあるような記載があるので行ってみると、路線バスを利用するのだとか。最初に乗るべき130番のバスは 1時間に1本しかない。さらに、そのバスで終点まで行って別のバスに乗り換なければならない。20分ほどバスを待った後、1時間近くかかって到着。正直、途中で行くの止めようかという気分になった。最初のバスで一人7.25ドル払って高いなと思っていたけど、走る距離&時間は長いし妥当なところか。次のバスではモントリオールからバスで来たのだったら料金は払わなくていよいと。乗り換え切符とかもナシで済むところが牧歌的な。
2台目のバスの運転手さんが親切で、Exporail に行くと言うと、帰りのバスのこともいろいろと教えてくれる。バスは2時間に1本しかないから、降りたバス停できっちり 2時間後か、4時間後にバスに乗るようにと指示。確認すると道路の反対側でなく、まさにバスを降りた場所で乗ることになるそうだ。彼は我々がバスでモントリオールから来たことを知っているから、帰りたい方向も分かっているはず。不思議に思いながらも指示に従うことにする。夕方にはモントリオールを出なければ行けないので滞在時間は2時間ということになる。
後でネットで調べたら、モントリオールのダウンタウンのバスターミナル(1000 De La Gauchetière O.st)から、乗り換えバス停の Autoparc G.-Gagné までは1時間に1本だけど、その先が 2時間に1本だった。ちょうど乗り継ぎのよいバスで来てよかったよかった。公共交通機関を利用する方、そのあたりをしっかりチェックしておかないと大変なことになる。参考までに時刻表はこちら & 路線図はこちら(Saint-Constant駅の近く)
近くに電車の駅もあるので調べたら、平日のみ利用可能なのが往復1本ずつで現実的ではなかった。
公共交通機関を利用して行こうとするととっても不便だけど、自分の車で行くとダウンタウンから25分だそうだ。バスで行ったのは我々二人だけど、駐車場はいっぱい車が来ていた。ここも車社会だ。
開館時間は10時から17時とか18時まで。1月から3月は週末のみ&屋内展示のみ。クリスマスの頃と元旦はやっていない。行きたい方はきちんと調べて行くことをおすすめする。大人17ドル。
入場券を買って先に進むと入り口の門の代わりに、鉄道橋。なかなかよい。
敷地内を走っているトラム。みなさん並んで待って乗っていた人気者。
建物に入る前からすでに見るものがいろいろ。建物の中は、広い。ざっと流すだけにしないと、とても2時間では見切れないぐらい充実の展示:
馬橇。さすが雪国。
このずらっと並んでいるのが、何列もある。
1905年に製造された Montreal Street Railway の観光用トラム。贅沢品。
こちらのトラムは綺麗な装飾ガラス入り。古き良き時代だ。
軌道用自転車はときどき見かけるが、
軌道用自家用車というのは初めて見た。お医者様が使っていたとか。
窓に反射して見にくいけれど、車両の中が教室!1926年から1976年の間使われていた学校列車。教師とその家族がこの列車で移動して、一週間ずつ村に滞在。その間、この学校列車は、昼間は子供たちの学校に、夜は社交場になって、夜間学校や音楽を聴いたりなどなど文化的な集いの場になったとか。
巨大なラッセル車。ラッセル車を見ると小樽市総合博物館の記憶がよぎる。しかし、こちらのラッセル車の大きさは半端じゃない。
昔の冷蔵庫と同じく氷で冷やすタイプの冷蔵庫。氷&荷物の両方を詰め込むのだから作業も大変。
子供も楽しめる展示スペースもあり。おもちゃの電車で遊ぶところなどなど。
展示というか、線路の上に並んでいるだけというか。
屋外の敷地内を行ったり来たりしているこの SL は薪機関車。
敷地内に線路をめぐらしてあるからダイヤモンドクロッシングも。
朽ちかけている車両や、部品などがごろんごろんと廃材置き場かと思わせる感じて転がっている。
修復作業を行っているスペースも公開してくれている。
Flying Scotsman というそうだ。なんだか、見慣れない形が新鮮。
8月21日と22日はちょうど模型展が開催されていて、そちら方面に興味のある人がいっぱい。ケベック州とオンタリオ州の鉄道模型ヲタクが大集合。常設展示横の空いているスペースを利用しているので、あちらこちらに展示してある。というか、走らせて遊んでいる。
模型というのはよくわからないが、接写をしたり、作り手と話し込んだりなど見に来る人も色んな楽しみがあるようだ。
携帯用!l気に入った。
レゴで作ったもの。ちゃんとレゴ電車が走っていた。
レゴの金属版みたいなのもあるらしい。
模型展示とあわせて関連書籍など資料が販売されていた。国別になっている。
日本語の資料もあり。
鉄道関係の博物館は各地で行っているが、カナダでは初めて。そのためか見慣れないものなどあったし、車体の下に潜って車体の下から見ることのできる部分もあったりと楽しかった。今までで行ったことのある鉄道関係の博物館の中でトップクラス。ミュンヘンのものと1、2位を争う素晴らしさ。鉄道博物館好きの方には是非、行ってもらいたい。もっと説明板を読んだりしながらじっくり見て回りたかった。猛スピードで駆け抜けて、一通り見終わった時点で少しばかり時間があったので、売店でサンドイッチを買ってお預けになっていた昼食にありつく。
バスは時間通りに来たけれど、運転をしているはモントリオールから乗ったバスのおじさん。長めの距離をぶっ飛ばす路線と、住宅地をのんびり走るのと両方を組み合わせるシフトなのかなと思いつつ乗る。すると、まさに郊外をくねくねと散々走ってようやく乗り換えバス停に。この大きなループ状の路線が2時間に1本のようだ。乗り換えのために降りようとすると、乗っていたバスがモントリオールまで行くのでそのまま乗っているようにとの指示。システムがよくわからないが、とにかく従う。結局、復路は大回りのために1時間半ぐらいかかった。やっぱり、不便だ。