マルティニークで滞在している Anse à l'Âne から渡し船に乗って首都 Fort-de-France に買い出しを兼ねたお出かけ。ところで、マルティニークの地図を Apple Map や Google Map で見るとかなり悲惨。特に海岸線は惨憺たるモノで、たとえば船が陸から出るように表示されてしまう。
朝10時半発のナベットに乗船。舟の先頭に座ると風が来て気持ちがいい。Fort-de-France は最初に到着したときにスーツケースを引きずって、フェリー乗り場からナベット乗り場まで移動したときに横目で見ながら街だなと驚いた。楽園ドミニカにしばらく滞在した後に突然文明社会が目の前に広がっていたのだから無理もない。
フェリーから見たAnse a l'AneとAnse Mitan
Fort-de-France の街は文明社会ではあるが、あくまでもカリブの島の繁華なところなのだ。ニューオリンズを思いださせるような、鉄格子のベランダがあったり、カラフルな色彩だったりするけれど、建物自体はかなり朽ちている。
気合とお金を投入して、手を入れればかなり観光客ウケする街に生まれ変わることができそうだ。島自体の料理のレベルは高いのも観光にはプラスになるだろう。
港の近くにあるマーケットが一番大きく、マルティニークの食物に書いたとおり商品の種類も多く楽しかった。クルーズ船が来る季節は港とマーケットの間には観光客相手の店が並ぶらしいが、シーズンオフだったので、静かなものだ。
少し離れたところにも、魚市場や野菜などを扱う小さな市場があるもののさほど面白みはない。
洋服屋と生地屋がとても多いのはなぜだろう。島の他の場所にはその類の店があまりなくて首都まで買い出しに来るのだろうか。それとも観光客相手なのだろうか謎だ。
港を離れ丘の方に目を向けると、安そうな家が密集している。スラムと呼ぶほどひどくはなさそうだが、似たようなものなのだろう。
図書館 La Bibliothèque Schœlcherが立派。最初は教会かと思ったほどだ。
建物はパリで建てられたものを解体して移築したらしい。本はマルティニークの奴隷解放に力を注いだ Schœlcherさんが9千冊ほどの蔵書を寄付したとか。古書がずらりと並ぶ空間は独特なものがあったが、あの本たちは150年も昔のものだったのか。
kame がしっかりと調査したとはいえさすが首都、The Yellowでの昼食ではフランスの食のレベルの高さに感動。やはり、ヨーロッパの食に近いところに将来的には住みたいと思ってしまう。
収穫の多い日帰り旅行だった。