気温の影響で、今年のお花巡りは例年以上に短期集中だ。イースター前の Good Friday はブロンクスへ。Zero Otto Nove でランチを堪能してから New York Botanical Gardenへと移動。
アザレア園はようやく咲き出したところ。
NYBGのカラフルなスイセン畑が広がるエリアを見たのは初めてだ。なかなか壮観。一種類だけが咲き乱れているのも見応えあるけれど、ここのように様々な種類を取り混ぜてあるのも別の味わいがあってよい。
ハナミズキにも早咲きがあるようで、来る途中の街中で薄黄緑のものを見かけた。ここでもほかの色の花はまだのようだ。
今回、一番発見が多く楽しかったのは Native Plant Garden。山歩きなどで少しずつ馴染みの花ができてきたので知っている花と出会うのが楽しいのと同時に、まだまだ知らない世界が果てしなく広がっていて今後の楽しみが増えていくようだ。
キバナカタクリに小さい種類と大きい種類があるのは新しい発見。
Trout-lily (Erythronium americanum) キバナカタクリ
Trout-lily (Erythronium americanum) キバナカタクリ
八重の白い花 Double-flowered Bloodroot が美しく目を引いた。花が最初は葉に包まれて恥ずかしそうな佇まいなのが可愛い。
Double-flowered Bloodroot (Sanguinary canadensis f. multiplex)
Double-flowered Bloodroot (Sanguinary canadensis f. multiplex)
Double-flowered Bloodroot (Sanguinary canadensis f. multiplex)
ピンクの Dutchman's Breeches。Dutchman's Breechesの群生のところでも白色しか見たことない。珍しい種類なのだろうか？
Trillum は和名だとエンレンソウで、仲間がいっぱいいるそうだが、葉が3枚、萼が3枚、花弁が3枚という特徴がある。確かに今日だけでも Trillum と名前についているものたくさんいた。
Trillium Grandiflorum エンレンソウ（大）
ソメイヨシノおよびソメイヨシノと同時期に咲くサクラたちも健闘していた。
近づくと傷んでいるところがよく分かる。3月の雪がなかったら、もっと豪華に咲いていたのだろう。
傷んでいるサクラ Cherry Blossom (damaged)
それでも、美しいし春を満喫できる。やはり我々にも日本人の血が流れているのか。
遅咲きのマグノリア。
Magnolia マグノリア
Magnolia (damaged) マグノリア
川沿いの湿地っぽいところには、キンポウゲのような黄色い花の群生が。bouton d'or？と思って見たけれど違うような。春のこの手の黄色い花は本当に種類が多くてとても手に負えない。植物園なのに半分自然の中にいるような感じがあるのがここの良いところだ。
キンポウゲでネット検索して学んだこと。キンポウゲ科って幅広い。その下のキンポウゲ属やフクジュソウ属は許容範囲だけど、クレマチス属やアネモネ属、トリカブトが含まれるアコニタム属、オダマキのアキレギア属がすべて同じ科。素人には理解不能だ。
Dale Chihuly というガラス・アーティスト（有名らしい）の展示が 2017年4月22日〜10月29日の期間開催されるということで準備が行われていた。
Native Plant Garden の池にアートなボートが浮かんでいたのもこの一環だったのか。
春は変化が激しくて、来る時期が少しずれるだけで見ることができるものが大きく変わる。春の植物園通いは何年やっても新しい出会いがありそうだ。