評価:5/5点
コバ、トゥルムと珍しく強行軍だったので夕食は宿のすぐ近くにあるTaberna de los Frailesにした。修道院のすぐ隣だ。
きちんとしたレストランで入口付近のバー、庭、奥の食堂のゾーンにテーブルが配置されている。客はぽろぽろ入っている程度。庭の風通し良さそうな席を選ぶと、テーブルには虫除けスプレーが置いてある。雨が降っていないせいか今のところ蚊にはあまり悩まされていない。
メニューに食べたい料理がいっぱいあって困る。悩んだ末に鶏のカボチャの種ソースとスモーク豚を注文。
Patito SMASH(右)、Patito Pilsner(左)
ここでは昼のCeibaに続きPatitoというユカタンビールを発見。ピルスナーとsmashを選択。
トトーポスは普通だがピーマンのトマト煮という感じのサルサはうまい。トルティージャも既製品ぽいのが残念。
鶏はpipían、つまりカボチャの種のペーストにトマトを混ぜたソースを塗ってある。肉が奇跡のように柔らかく、ナッツ風味のソースがもう少し欲しいけどとてもうまい。付属の豆、肉の煮込みソースが特に美味。スープで炊いているご飯もおいしい。
スモーク豚のTsi'ikはセビーチェ的。鰹節の風味がとてもいい。
デザートのプリンは普通に美味しい。マヤ風チョコレートはナツメグなどスパイス入りでカリブのcacao teaみたい。ミルクを入れないバージョンもあるようだ。
たいていの料理はどういうレシピかだいたい想像できるけど、この店の料理は想像力が追いつかない。このクオリティで金額はお昼と同じ。素晴らしい。
気に入ったので次の日も食べに行った。同じ店に二晩連続で行ったことって今まであっただろうか。
Patito American Pale Ale(左)、Ceiba Citrus(右)
風がなくてちょっと暑いのでバーアエリアの扇風機下の席へ。今日はビールはCeibaのcitrusとPatitoのAmerican Pale Ale。
今日はラタトゥイユ的なサルサがトトーポスのお供だ。昨日も来たのを知って変えてきたのか。
Pavo en Relleno Negroは真っ黒なソースの中に裂いたターキーが入っている。黒胡椒と唐辛子の辛さでとにかく汗が出る。これまたどうやって作っているのか全然わからないけどとても美味。
Costilla K'éek'enは骨なし豚スペアリブ。ちょっと八角的スパイス使いでこれも香り高くうまい。豆と一緒に付属するのは煮汁なのだろうか、こいつがすこぶる美味。
今日もTaberna de los Frailesの実力には唸らされた。ある意味マヤ文明と同じで、現代の我々にはわからない妙な方向に発達して洗練された料理という感じ。間違いなく高水準の料理だ。素晴らしい。
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Nance