評価:4/5点
アストリアに引っ越してわりとすぐにEl Anclaというペルー料理屋を発見していたが、ようやく初訪問となった。殺風景な21st Stにあるのでテイクアウト主体の安食堂だと思っていたが、店の前まで行くと白いテーブルクロスなんかが見えて意表を突かれる。
客がいないのがちょっと不安だがYelpでの評判は良いので躊躇せず中に入り、通りに面したテーブルに陣取る。
メニューはわりとシンプルで定番のセビーチェやLomo Saltadoもあるが、ローストチキン屋という側面もあるようだ。ペルーに行った時に食べそこねたシーフードのスープ、Parihuelaがあったのでそいつと、写真の雰囲気でけっこう美味そうだったチャーハンを選んだ。ビールはコロナしかないというのが残念。ここはクスケーニャと来なくっちゃ。
煎ったトウモロコシをポリポリしつつ、通りを眺めながら待つ。交通量が多い割にはそんなにうるさくないが、歩いている人が少ないのはよろしくない。これから人口が増えたら雰囲気が変わるのだろうか。平日だし不利なロケーションもあってか、次から次へとデリバリーの注文が入る。ちょっと嬉しい。
Arroz Chaufaという名称は炒飯から由来しているようだ。鶏と牛の肉入りを注文したはずなのだが、出てきたのはなぜかシーフードがたっぷり。恐れていたタマネギも入っていなかったし、アンチョビ的なコクのある塩分でけっこううまい。エビとイカの火の通り具合もいいし、オムレツを刻んだ卵もなかなかいい。こうなるとほかのChifa(ペルーと中華のフージョン)料理も食べてみたくなる。
本命のParihuelaは地中海沿岸にある同様の料理とほぼ同じだが、各種唐辛子とピスコで風味をつけているのがペルー流ということらしい。Soupe de poissonsみたいに濃厚でこれも塩気が強いが、確かにアヒージョの風味が特徴的。具もたっぷり入っていて嬉しい。これはパンと白ワインと一緒に食べたいところだ。
評判通りなかなかの味。こんな店が近所にあるのはありがたい。一度チキンを買ってみるのもいいかもしれない。
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