今シーズンは例を見ないほど涼しい夏だったにもかかわらず、天候、潮、体調がうまく揃わなくて一度もカヤックに行くことがないまま9月を迎えてしまった。金曜、土曜と雨季の東南アジアのような日が続いて、体感37度という異常事態に耐えかねて家にこもっていたが、一転してすがすがしい日曜日がやってきた。カヤック日和だ。
去年 カヤックのあとに偶然発見したお祭りが楽しかったので翌年も行こうと思っていたことを kame がしっかり記憶しており、事前にお祭りの日程をチェックし、この週末は Island Park に行こうと狙っていたのだ。
11時過ぎにのんびりと出発。暦上の米国の夏は先週末で終わったものの、電車にはビーチに向かう人たちが大勢乗っている。昼食先の目論見が狂うというアクシデントもあったが Peter's Clam Barで昼食を済ませお馴染みの Empire Kayak へ。
シングルを2艇借りて出港！ちょうど潮が引いていて、島の周りで蟹を捕獲したりする鳥の姿がたくさんでおもしろい。カモメにも色々な種類がいて、カッコ良い子もいるではないか。千鳥みたいなのの姿もあった。
食べた揚げ物のカロリーを消化するはずが、あまりの気持ちの良さにのんびりゆったりの水上散歩。向かい風でもなかったので、2時間カヤックの上にいたものの、ほとんど運動にならなかったような気がする。
水上バイクやボートなどのエンジンのついている類のものが、いつもと比べて非常に少なく、うるさくもないし、横波もほとんど影響されないし、油の臭い匂いもあまり漂ってこないというくつろぐことができる海だった。いつもこのくらいだと嬉しいのだが。
ところで、今日カヤック屋に辿り着いたときに、道路の向かいのアパート群と歩道の間に新たに柵が設けられていた。その柵に自転車を止めておいたところ、カヤックから上がってきたら、お店の人が「あの自転車あんたたちの？アパートの小うるさいオーナーが文句を言ってきたよ。柵に傷がつかないようにそっとチェーンを外してくれる？次回からは店の敷地内に停めてね」と。そんな苦情をだす人が目の前にいるところで商売するのも大変だ。この安っぽい柵で大丈夫か？柵を切って自転車を盗まれたらどうしようと心配していたのは内緒にしておいた。
カヤックの後は、San Gennaro のお祭りへ。近隣の人たちが繰り出してきて大賑わい。こじんまりとした地元のお祭って楽しい。まずは、ビールを飲みながら、祭りの様子を見て回る。
がらくた市的なテントに冷やかしがてら入ってみた。去年はろくなものがないねという結論になったところだ。すると、おっこれはと思うものがいくつも目にとまる。これが1ドル！、これは25セント！と実に安い。あれこれと、9ドルぐらいのお買い物になってしまった。テラリウム用の硝子の器など、ほとんど植物用のものばかりを調達。最後に、伊揚げドーナツ、ツェッポーレで〆て家路へと。
心地よい疲労っていいものだ。良い日曜日だった。