評価:4/5点
先週のAliadaに続いてギリシャ料理屋開拓に出動。今回のターゲットは36th AveにあるPsariだ。
Psari Greek Captain Restaurant
Psariとはギリシャ語で魚のことらしいが、その通りYelpの写真を見ると魚が美味そう。英語の店名がGreek Captainと全然違うあたりは中華料理屋みたいだ。
お昼が軽かったので早めに出てきたが店内はけっこう客が入っている。普通の日曜日でこれだけ繁盛しているとはなかなか期待できるではないか。ギリシャ系主体かと思いきや、客層は実に多彩でアストリアらしさが出ている。
メニューはひと通り予習しておいたが、ワインリストを見て値段が安いのにびっくり。ハウスワインはハーフカラフ10ドルだしボトルも20ドルぐらいから。これだからアストリアは素敵だ。
魚介類のローストとレモンポテトは決まっていたのだが、周囲を見回してあと前菜一品で適量と判断し、タコサラダを注文。
最初に出てきたのはパン。ガーリックトーストとはギリシャ料理屋にしてはちょっとひねっている。食べ過ぎないように注意しつつもワインが進む。ハウスワインの白はシャブリだそうだが、フルーティーですいすいいける。
タコサラダはぶつ切りにしたタコ、セロリ、ピーマン、赤タマネギがたっぷりのケッパー、パセリ、オレガノとオリーブオイルで和えてある。タコそのものの出来は先週のAliadaの方が上だが、これは焼いてから時間が経っているし冷たいのでちょっと硬くなっているのだろうか。大量のケッパーとオレガノでなかなか刺激的。うまい。
レモンポテトは店によって調理法が異なるので意外と奥が深い料理だが、この店も今まで経験したものとは違う。茹でた芋にレモンとオリーブオイル、オレガノをまぶしてちょっとオーブンで焼いたという感じで、柔らかいけど表面がちょっと乾いた具合がよろしい。けっこう塩気が強いがそこがいい味を引き出している。レモンポテトとしてはZenonに次ぐぐらいのレベルかな。
そして本命魚介類の天火焼き。カニ、ホタテ、エビ、ロブスター、ハマグリがガーリックバターとともに焼いてある。どれもうまいが火加減が絶妙なホタテと香ばしいエビが特に良い。ガーリックバターはパンにもレモンポテトにも合うのでまたもやワインが進む。足りなければもうハーフカラフ頼めばいいや、と思っていたのだが飲み過ぎになるのでぐっと我慢。
おまけにつくらしいデザートのGalaktobourekoが出てこなかったのは安すぎたからかな。このクオリティで一人30ドル未満なので文句は言うまい。
店を出たのは7時台だったが大方の客はもう帰っていた。9時ぐらいになったらギリシャ人が押し寄せてくるのだろうか。ランチも手頃で使えそうだし、平日のハッピーアワーはビール・ワインが3ドルで牡蠣やハマグリも安いので一度来てみなければ。