評価:3/5点
NYでお気に入りのタイ料理屋といえばWon Dee Siam、Ayada、Thailand's Center Pointがあるが、SunnysideのI am Thaiもその一つだった。
だった、と過去形を使ったのは、実はその後確実に味が落ちたのだった。一度目はちょっとショックなほど大味になっていて、これはきっとシェフが休暇で帰国してて一時的なものなのだ、ともう一度行ってみたら少し良くなっていたけどかつての味とは比較にならなかったのだった。
Sunnysideに聖パトリックのパレードを見に行くついでにお昼をI am Thaiで食べることにした。3度目の正直で外れだったらもう来ない、という最後の賭けだ。
降りしきる雪の中、Woodsideでバスを降りててくてくと店へ向かった。狭い店内はけっこう繁盛していて辛うじて空いていたテーブルに陣取る。今回は腕試しなので正攻法にヤムと麺で攻めることにし、幅広麺パッタイと鶏のラープを注文。天気が悪くデリバリーも大忙しなのでしばらく待たされた。
まずはラープ。見た目はハーブがたっぷりで印象は良い。食べてみるとけっこうまともだ。ただ、以前のようなキラリと光るものが見当たらない。分析するとタレの完成度が今ひとつのようだ。でもまあこれなら悪くない。
パッタイの具には当然クリスピーポークを選択。ちょっとケチャップが入っているような気がするが、これもラープと同じく光るものはないがまあまとも。麺のモチモチ感はあるしたっぷりのクリスピーポークはうまい。
これで不味かったら、と正直最悪の事態を覚悟していたが、これならまだ使えるね、とちょっと安心。一度落ちぶれた友達がなんとか持ち直したところを目撃した気分だ。たまには様子を見に行ってもいいかな。店主は相変わらず感じがいいし、もしかしたら腕の良いシェフが来てくれるかもしれない。