評価:4/5点
この日はStoweの街中で晩ご飯を食べることにした。ニューイングランドの山の中なのでどうしてもアメリカンというかパブ系の食事が多くなるので、今日は変化をつけるためにメキシカン、と思ったのだが狙ったMi Casaは閉まっている。もう一軒目をつけていたHarrison'sも中は真っ暗。スキーシーズンなのにどういうことだ。
仕方ないのでその存在は知っているけど入る予定のなかったThe Whipへと向かった。ここはStoweの本陣とでいういうべきGreen Mountain Inn付属の店だがYelpでの評価が3.5星だし、メニューもわりと普通のアメリカンなので特に注目していなかったのだ。
外から覗くとかなり賑わっている。他の店が閉まってるし宿の泊まり客が来ているのだろうか。中は温かみのある落ち着いた空間で、スキー客らしい家族連れなどが多数。料理がわりと普通なので無難ということはあるかもしれない。
テーブルに出てきたパンがちょっと予想外。ブリオッシュ系の柔らかいパンで、温かく甘みがあってうまい。lulunによればお供のメープルバターも美味らしい。これだけでこの店は当たりではないか、と期待が膨らむ。
ビールのラインアップはThe Bench同様バーモントのクラフトビアが主体で昨日飲んだShed Mountain Aleもある。隣村のMorrisvilleで作っているというRock Art Ridge Runner AleとLost Nation Pitch Black Aleを選んだ。
Rock Art Ridge Runner Ale(左)、Lost Nation Pitch Black Ale(右)
Rock Art Ridge Runner Aleはほんのり甘くてフルーティ、バランスが良くうまい。Lost Nation Pitch Blackはスモーキーだけどまろやか。後味にほんの少し苦みが感じられるがこのタイプとしては非常にマイルド。とても気に入った。
サラダはほぼ普通なのだが、クルミとサルタナレーズンが入ってメープルドレッシングと相まって甘め。評価が別れるところだがけっこううまい。
スペアリブはハーフラックを注文したのだが十分でかい。肉はスモーキーでタレはギリギリ甘すぎず、肉はホコリと骨から外れるほどトロトロだ。うまいのだが、驚きは付け合せ。マッシュポテトがとても美味で、甘みがあるからサツマイモかと思ったがジャガイモにメープルを入れているらしい。またかよ、なのだがこれが成功していて実に良い。さらには茹でブロッコリーが歯ごたえよく適度に加熱してあって、バターで和えてある。付け合せのブロッコリーをうまいと感じたのは多分初めてだ。
デザートもなかなか良さそうなのだが満腹なのでここで止めることにする。最初に温かいところでご飯が食べられるだけいいか、と舐めていた分このクオリティの高さは驚きだ。店員もきちんとしてるし非常に快適。また機会があったら立ち寄ろう。