評価:5/5点
夕方に宿からぶらぶら歩いてThe Cropへ。この店は一度は行こうと目をつけていたブルワリーだ。
入ってすぐのバーは狭いのだが奥に大きな部屋がある。暖炉もあってゆっくりできそうな雰囲気だ。まだ早いので空いているが時間が経つにつれて客が入ってくる。降り始めた雪がどんどん積もっているのが見える。
外から見えるところに大きな醸造タンクがある。lulunが写真を撮っていたら店の人がタンクのすぐ近くまで入れてくれたらしい。
お目当ては4ozのサンプラーが6種類のセット。メニューに出ているのは8種類だが、うち2種類はよそのブルワリーの製品で、ここで作っているは6種類がセットで出てくる。あとの2種類がスタウトとポーターというのがやや残念。
試飲セット、左からIPA、Brown Ale、Bavarian Weizen、Maerzen、Dunkel、Helles
Idletyme Double IPA
苦味は後味に少しある程度で驚異的に苦くないIPA。パッションフルーツの香りが強烈。で非常に特徴がある。IPAの概念を覆すうまさ。
Crop Brown ale
香りは少ないがバランスよくうまい。わずかに蜂蜜の後味がする。主張しすぎないところはShed Mountain Aleに似て好ましい。バーモントのブラウンエールはこういうスタイルなのだろうか。いいぞ。
Bavarian Weizen
柑橘でさっぱりだけどまろやか。
Maerzen
水かと思うぐらい軽いが、水代わりに飲むには良い。BBQの時にぐびぐびやるのにぴったり。
Dunkel Lager
ちょっと予想と違い、苦味があって後味はスモーキー。
Helles Brook Lager
軽くて少し水みたい。ほんのりとした甘みと後味のホップの香りは好ましい。
IPAが驚きだったが、やっぱりうまいのはブラウンエールと意見が一致したのでそいつをもう一杯注文。うまい。
Pork Jägerschnitzel w/mushroom bacon gravy + beer braised sauerkraut
ビールが美味いのは想定していたが、ここは料理もとても良い。要するにトンカツだろ、と半ばバカにして選んだシュニッツェルが驚異的に美味い。肉の厚みが普通のトンカツの倍はあって、しかもその揚げ具合が絶妙。ジューシーでビールを使っているという衣の味も良い。キノコとベーコンのソースはちょっと塩気が強いが(この辺りはビール屋らしい)味は良いしザワークラウトもなかなかだ。
Pork Jägerschnitzel w/mushroom bacon gravy + beer braised sauerkraut
ケールのサラダもメープルでちょっと甘くして苦味のある葉物と合わせて成功している。
ビールを追加したし料理の量も多いのでまんぷくなのだが、Yelpで見ていたココナツパイがおいしそうだったのでデザートも行くことにした。が、残念ながらメニューにはココナツパイが見当たらない。メープルキャロットケーキも良さそうだが、ここはチェリーのチーズケーキとした。ソースがラズベリー味なのは減点対象だが、これも良い。特にビスケット生地と挟んである酸味のあるチェリーが好ましい。
White chocolate + Morello cherry cheesecake
瓶入りのビールも売っているしグラウラーも持ち帰りできるそうなので、次の機会には覚えておこう。
すっかり満足した。バスで帰ろうと思っていたのだけどまだけっこう明るいので腹ごなしにぶらぶら歩いて帰ることにした。雪が積もり始めて来た道がだいぶ違って見える。このまま積もれ、と念じながら宿を目指した。