評価:3/5点
あろうことか秀ちゃんラーメンの下にとっとラーメンができることを知ったのは去年の夏のことだった。その後何度か試そうと思ったけどブームのせいかいつも混んでいるので断念していた。
金曜日の夕方17:45にlulunと待ち合わせて再挑戦。もし混んでいたら秀ちゃんもあるし、一筋北の53rd StにはLucky Catという店もできているのでバックアップはあるぞ、という時に限って空いていた。入口すぐのところにカウンターがあり、その先にテーブル席があるようだ。カウンターが空いていたのでそこに陣取る。厨房で働いているスタッフはほとんど日本人というのがやや意外。
メニューを眺めてlulunはスパイシー、kameは普通の白湯にし、「チキン?ポーク?」と謎の質問をされたので二人ともポークと答えた。どうやらトッピングの叉焼に鶏バージョンがあるようで、このへんの配慮はNYCらしい。
カウンターの向こう側ではスタッフが絶えずスープの釜を混ぜていて、どうやらスープにはきちんと力を入れているようだ。これはなかなか期待できる。
待っている間にカウンターには東洋人(多分中国系)の一人客が来て「おすすめは?」と聞いている。ラーメンマニアでNYCのラーメン屋を食べ歩いているのかな、と思ったらもう一人同じような客が来て同じようなやりとりをしている。こういう修行が流行っているのだろうか。
出てきたラーメンを見て一瞬しまった、と思ったのは、西田商店同様、トッピングにタマネギが使ってあったからだ。これはいただけない。見るとlulunの方にはタマネギがなくて代わりにモヤシが載っている。だがkameの方にある細かい肉がない。微妙にトッピングを変えているようだ。
スープは鶏で非常に濃厚。確かにちゃんとしている。麺も歯ごたえがあってしっかりして好みのタイプだ。叉焼も悪くない。スパイシーの素はラー油で、揚げた(?)ニンニクがしっかり効いている。
ラーメンとしての水準はかなり高いのだが、スパイシーもパイタンもややくどいというかずっと食べているとちょっと飽きる。何かもう一捻り欲しい気がするが、それはまあ贅沢というものだろう。これだけちゃんとしたラーメンがNYCで食べられることに感謝しなければ。
いや、本当のことを言うと、やっぱりスープは鶏じゃなくて豚骨が好きなのだな。