イタリア人街のお祭といえばEast WilliamburgのGiglioのお祭りが大のお気に入りだが、ブロンクスのリトル・イタリー、Belmontのお祭りも気になる。Giglio(鉾)が練り歩くのは6月13日の2時だと知って出かけることにした。
当然屋台も出るのだがせっかくベルモントに行くのだからお昼はTrattoria Zero Otto Noveで食べることにし、12時過ぎに現地着。
確かに祭りはあるようだがまだ早いせいか閑散としている。屋台もほとんどが準備中か開く気配すらない。
お昼を食べて2時少し前に戻ってくると、お、だいぶお祭りらしい雰囲気になってきた。アルゼンチンとコロンビアのBBQ屋台が並んで出ていてこちで食べても良かったと少し残念。
お目当てのZeppoleの屋台もせっせと作業中。まだ満腹だから後にする。
一回りぶらぶらしてきてもなんだか始まりそうな気配にならない。Giglioを見に行くとまだスピーカーの取り付け作業をしている。それに担ぎ手の姿が見えない。
まあここはイタリアだから、と地元の年寄りと一緒に日陰にある仮設ステージに座ってぼんやり待つ。隣の婆さんは知り合いが多くてほぼ絶えず誰かとお喋りしている。
徐々に担ぎ手らしいお揃いのTシャツを着た人たちが三々五々姿を現す。その一人に婆さんが「何時に始まるのよ」と訊いたら「2時」という返事が。もう2時半を回っているんですけど。
日陰で座っているのに少々しんどい。土曜日だし暑いせいか、それともお昼にワインを飲んだからか。3時まで待って動きがなかったらZeppoleを食べて、買い物して帰ろうという結論を出す。
パスタ屋、パン屋と戻ってくると教会の前に聖人の像が出されている。これが聖アントニオなのだろう。
でもまだ始まらないので今年は諦めて帰ることにする。残念。
パン屋ではどうやらSan Antonioのお祭りの時に食べるらしいTuppi(Tupiという表記もある)というパンが売られている。どんなものかと思って調べたがこのパンはイタリアにはなさそうだ。唯一ブロンクスのパン屋のメニューに出ていたので新世界で生まれたものなのだろうか。
後になってそのへんに張ってあったチラシを見たらGiglioは4時から6時とあるではないか。いや、地元民が2時と言っていたのに、あの情報は何だったのだろう。日曜日の5時には何やら行進もあるようなのでそっちを見に行くのもありかもしれない。ちなみにステージである演奏は7時からだそうだ。
来年は騙されないように出かけよう。その前にEast WilliamsburgのGiglioの日程を再確認しなくては。