評価:3/5点
Elmhurstは地味に興亡が激しい街だが、以前拉麺屋があったところにタイ家庭料理の店ができたというではないか。しかもPlant Love Houseという名前がじんわりと好ましい。
なかなか訪れる機会がなかったが寒さが一段落した金曜日、開拓を再開すべくElmhurstに向かった。
Sky Cafeに来た時には休みだったが、今日は営業しているし客もそこそこ入っている。隙間風が入ってやや寒いのが難点。
メニューはわりとシンプルだが黒板にスペシャルが書き出してあってこちらのほうが魅力的だ。黒板から魚付きナムプリックと豚皮のカレー炒めを、標準メニューから揚げクレソンを選んだ。
揚げクレソンは有名店Sripraphaiの看板料理だがここのはだいぶ様子が違うとlulunは言う。なるほど、Sripraphai版は野菜の天ぷらという感じだがこちらはヤム。タレでややベチャッとなってしまうのはしかたのないところか。味はまあまあ。
魚付きナムプリックは大皿に鶏スープで炊いたご飯、アジのような魚の素揚げ、茹で野菜、茹で卵、揚げナス、卵焼き。かなり辛いエビ風味のナムプリックでいただくのだがご飯もおかずもけっこう美味い。驚きはないがやっぱりこういうナシチャンプル的な料理はおふくろの味なのだな。
豚皮のカレー炒めは確かにカレーかもしれないけどなんかいわゆるタイカレーの成分が感じられない。何か知ってるスパイスが前面に出てきているのだがそれも何だかわからない。残念ながら新鮮なハーブやスパイスをすりつぶした絶妙の味わい、ということでは全然なく、これも極めて家庭料理的。中辛を指定したはずだがかなり辛いのでやはりタイ恐るべし。
水準的にはほかの店の方が上だが、このおふくろの味は貴重な存在なのかもしれない。願わくばおふくろにはもう少し料理上手になってもらいたいが。