Joe Walsh & Bad Company at BB&T Pavilion

ポール・ロジャースは何度も観ているが、Bad Companyはまだだ。だいたい夏にスタジアムツアーをやるのだが、NYC近辺だと行ける会場がなかなかない。確か去年はLynyrd Skynyrdと一緒で会場はウッドストックだった。これじゃ無理。

日, 2016-06-12 19:40 - Joe Walsh at BB&T PavilionJoe Walsh at BB&T Pavilion

今年はJoe Walshとセットで、NY近辺だとJones Beach(平日だし足がない)、NJ州の奥地(これも足がない)、NJ州Camdenでのギグがある。ん?Camdenといえばフィラデルフィアから川を渡ったところで確かアリーナがあるところだ。しかも日曜日。これなら可能性はある。

そこでフィラデルフィアにBad Companyが来るんだけど、とlulunに水を向けてみたら観たいと返事があった。まあそうだろう。会場はBB&T Pavilionという名前で、野外らしいのだが野球場ではないようだ。立ち見ではなくちゃんと座席番号があるのは嬉しい。さっさとチケットを手配し、ホテルを予約、翌月曜日は休暇を申請。昼過ぎに着くAmtrakを予約して当日を待った。

旅行から帰って2週間、時差ボケはようやく治ったがlulunの風邪が長引いている。這ってでも行く、と気合で治してフィラデルフィアに行き、夕方7時前に会場へ向かった。

日, 2016-06-12 19:28 - BB&T PavilionBB&T Pavilion

地下鉄を降り、地上に出て路面電車の時刻表を見ると30分ほど待たないと電車が来ない。どうせ二駅ほどなので川辺のアリーナへと向かって歩き出す。殺風景だし裁判所なんかがあるのでやや緊張しながら足早に進む。同じ方向に歩いている人がいないのが不思議だ、と思っていたら少し先に駐車場があってそこから歩いている人は見受けられる。会場に近づくに連れ人影が増える。

日, 2016-06-12 19:32 - BB&T PavilionBB&T Pavilion

着いたのは7時半。開演は7時ということだがポールの息子が前座で出るというので本当の開演は8時なんだろう、と高をくくっていたのだが、歩いているうちに音楽が聞こえてくる。近くの人たちが「あれはジョー・ウォルシュの声だろ」「うん、そうだ」と言っている。会場に入るともう始まっているではないか。ウォルシュのステージは人数が多くてなかなか賑やかだ。

日, 2016-06-12 19:42 - Joe Walsh at BB&T PavilionJoe Walsh at BB&T Pavilion

ジョー・ウォルシュといえばイーグルスのギタリストで、ホテル・カリフォルニアのソロの前半を弾いている人だ、という程度の認識しかないので慌てて直前予習をしておいたのだが、うむ、ギターを弾くために曲を書いているという感じで正直好みではない。lulunの反応も「この人もういいや」なのだが、周辺の客は大喜びで局地的な温度差がやや居心地が悪い。少し前に死んだグレン・フライに捧げるTake It to the Limitなんて会場全体が一緒に歌って大盛り上がり。確かにウォルシュの曲と比べたらすごくいいのだけど、そうか、周りの客はイーグルスを聴いて育ったんだな。見回すと太った中高年の白人ばかり。

観ていて面白かったのはウォルシュともう一人のギター、ワディ・ワクテルの指使いぐらい。ワクテルが普通薬指を使うところを極力中指で弾いているのを見てなるほどその手があるか。

日, 2016-06-12 20:44 - Joe Walsh at BB&T PavilionJoe Walsh at BB&T Pavilion

アンコールにRocky Mountain Wayをやってウォルシュ退場。観客が一斉に席を立って外に出るのでもしかして帰るのか?と少し期待したが残念ながらほとんど全員戻ってきた。ビール飲んでるからトイレが近いのは理解できる。でも帰ったかと思えるほどみんなジョー・ウォルシュが好きなんだもん。

Joe Walsh Setlist BB&T Pavilion, Camden, NJ, USA 2016, One Hell of a Night

少し暗くはなったが客席の後ろ半分は野外の芝生席。そういえばこの会場、野外にしては音がいいし座席指定なのでこのクラスのギグにはかなり使える。夏場に目ぼしい出し物があったらまた来てもいい。

日, 2016-06-12 21:41 - Bad Company at BB&T PavilionBad Company at BB&T Pavilion

ようやくBad Company登場。ギターのMick Ralphsはこのツアーには参加していないので、代わりの若者がいるのとドラムスがサイモン・カークなのを別とすればいつものポールのバンドだ。サイモンのドラミングが見られるだけでも価値はある、と思うけどポール単独だったらもっと近くで見られるのに、とちょっと複雑。

日, 2016-06-12 21:32 - Bad Company at BB&T PavilionBad Company at BB&T Pavilion

日, 2016-06-12 21:42 - Bad Company at BB&T PavilionBad Company at BB&T Pavilion

ポールもサイモンも元気そうだ。選曲はいつもとほぼ同じだが当然ながらBad Company時代で固めている。賑やかだったジョー・ウォルシュと比べると音が小さい気がするのだが、ポールの歌のために音空間に空白を作ってあるのだろうか。ギターとベースはもう少し聞こえたほうがいい。前回はそんなことなかったのでやはり会場か。

日, 2016-06-12 22:44 - Bad Company at BB&T PavilionBad Company at BB&T Pavilion

日, 2016-06-12 22:04 - Bad Company at BB&T PavilionBad Company at BB&T Pavilion

予算がある(?)ツアーなのか、演出がいつもより少し派手だ。Burnin' Skyでは真っ赤なライティングと映像だし、Shooting Starではミラーボールと流れ星の映像で盛り上げる。実はアンプの前にも液晶パネルが置いてあってそこにマーシャルが映しだされていたりするのが笑える。

日, 2016-06-12 21:46 - Burnin' SkyBad Company at BB&T Pavilion

日, 2016-06-12 22:33 - Simon KirkeBad Company at BB&T Pavilion

サイモン・カークのドラミングは派手さはないが実にしっかり叩いているという感じで力強い。もう爺さんなのに腕の筋肉は立派。こいつはまだしばらく大丈夫だな。

お馴染みの曲が続いた後、やや珍しいCrazy Circles、そして「最近バンドでやってみてる曲」というので新曲か?と思ったSee the Sunlight。古い曲だけどメロディアスでとても良い曲だ。

日, 2016-06-12 22:10 - Bad Company at BB&T PavilionBad Company at BB&T Pavilion

日, 2016-06-12 22:14 - Bad Company at BB&T PavilionBad Company at BB&T Pavilion

次のRun With the Packでポールはドラムセットの横にあるピアノへ移動。席からだとピアノがあるように見えなかったのだが、そりゃまあないはずないか。ピアノを使うのは2曲しかないけど。

日, 2016-06-12 22:25 - Shooting StarBad Company at BB&T Pavilion

日, 2016-06-12 22:33 - Bad Company at BB&T PavilionBad Company at BB&T Pavilion

Shooting Star、Rock 'n' Roll Fantasyとやって一応退場。この時点でlulunには「アンコールはあの2曲ね」とバレバレだが、その通りまずBad Company、最後にCan't Get Enough。

日, 2016-06-12 22:37 - Bad Company at BB&T PavilionBad Company at BB&T Pavilion

日, 2016-06-12 22:32 - Bad Company at BB&T PavilionBad Company at BB&T Pavilion

とても楽しいライブだった。半野外の開放感と後方から涼しい風が入るのは夏らしくていい。観客もやたら動画を撮りたがる輩がいるのは顰蹙だが、概ね行儀もいいし温かい。今回みたいにフィラデルフィアの東南アジア料理ツアーとの組み合わせでこの季節に来るのは悪くない。BandsintownとPollstarの設定エリアに加えなければ。

日, 2016-06-12 22:47 - Bad Company at BB&T PavilionBad Company at BB&T Pavilion

Bad Company Setlist BB&T Pavilion, Camden, NJ, USA 2016, One Hell of a Night