評価:3/5点
Casa Jesusaも宿主のおすすめリストにあった店だ。すぐ近くにあるはずだな、と思って調べたらなんと隣だった。雨に祟られつつ果敢に出歩いた後だったので家が近いのは嬉しい。
店の外に出ているメニューからはシーフード主体の店だということがわかる。ほう、ペルセベスもあるようだな、と入ってみることにする。
メニューのParrilladaという文字列を見たlulunがこれにしよう、と宣う。なにそれ?と訊くと魚介類を盛り合わせたプレートだという。我が家の歴史に残る「ブレスト事件」の元になったやつだ(ブルターニュで旅の終わりに豪遊したら満腹になりすぎて眠れなかったという故事に基づく)。
Parilladaには二種類あって、普通版とスペシャル版があるという。だいぶ値段が違うのでまあ普通版でいいか、と思ったらスペシャルはcentollaとナントカが付くという。ここでもlulunが反応しかけるのだが完全には思い出せないようで少し考え込んでいると、店員が向こうの方でカニを持ち上げて見せてくれた。速攻でスペシャルに変更。
盛り合わせなのはわかっているがどう調理したものが出てくるのかな、と思っていたらほぼボイルとグリルの組み合わせだった。確か大小のカニ、エビのグリル、テナガエビ、ペルセベス、ホタテ、ボンゴレ、ムール、タニシのような巻き貝、それとこれを最初に食べるように、と指示されたマテ貝のソテー。もちろん最初に取り組む。
もちろん美味しいのだが前日ほどの感動がないのは仕方ない。あのマテ貝はスペシャルだった。
テナガエビなんて何年ぶりだろう。しかしどちらかと言うと、いや、どちらかと言わなくても普通の海老のグリルの方が圧倒的に美味い。直火の力か。
Centollaというのはタラバガニみたいに見えるが胴体もカニ味噌も食べられるので違い種類のようだ。味はタラバに似てやや薄い。
小さい方のカニは食べにくいが味はいい。
貝類も美味でベンチマークとなるムールに生臭さがないのはやはり鮮度の勝利だろう。水がきれいなのもあるかな。
あまりにも小さくて食べにくいと思っていた巻き貝はなんと針でつついて出すらしい。途中で気がついた店員が持ってきてくれた。特に美味いものではないし、一個だけドブの臭がするやつを口に入れてしまいしばらく何を食べてもドブの味がしたのは失敗だった。
Meson do Puploと比べるとやや上品な店だが、シーフードのクオリティはやや下回るような気がする。客が少ないから開店が悪いのかな。シェフの腕がわかるような料理を頼んだら印象は変わるかもしれない。それは次回までおあずけだ。