評価：4/5点
旅の最後の夜は満を持して子豚屋へ。ポルトガルに来たからには子豚の丸焼きを食べずして帰るわけにはいかない。
Bolhao市場内にも子豚屋があったのでそっちも検討対象になっていたのだが、実は我が家からすぐの角にその名もLeitões Palace（子豚宮）という専門店があった。毎日様子を見ていたら多くはないが地元民の客が入っている。見た目は広くないが裏の方まで繋がっていて屋外の席もあるようだ。
入り口にあったポルトワインサービスのクーポンを持って突入。店自体は新しいようだが建物は古くて内装は重厚。店内でTVが点いているのはチャンピオンズリーグの決勝があるからか。客の中にはこれを見るのが目的の半分という感じのオッサングループもいる。
ワインはQuinta do Encontro 2014、サービスのポルトもなかなかいい。ポルトは白が食前、赤が食後と教わった。どっちも甘いと思うが。
普通のパンは温めてナプキンで包んで出てくるのが嬉しいが、それ以上に子豚の破片が入ったパンが素晴らしい。パンというよりはパイに近いかな。これもっと欲しい。オリーブも美味。
お昼もしっかり食べたのであまり胃袋に余裕がない。子豚は一人前にしてハムとソーセージの盛り合わせを頼んだ。スペインのハムとは別物だがこれもうまい。
そして本命子豚の丸焼き。肉はしっとり、皮はパリパリでとても美味しい。ソースはニンニクが凄まじい。オレンジはてっきり飾りだと思っていたが豚と一緒に食べるという技があるとは後で知った。
店員もきちんとして感じがいい。一人やたら英語できる店員がいると思ったらなんと英国出身で親が元々ポルトの人らしい。「英国とこっちとどっちに住んでもいいから当然こっちにした」というのには激しく頷くしかない。
旅の最後を飾るにふさわしい満足な食事だった。ただし胃腸に疲れが出てきていて100％は楽しめないのが残念。今度来たら最初に子豚を食べてやるか。