評価:4/5点
牛肉麺は台湾の国民食とも言われるほど代表的な料理らしい。調べてみると各種スパイスの入った真っ黒なスープと大量の牛肉、うどんに近い太麺であまり美味そうには見えない。
国民党とともに大陸から渡ってきた人たちは内陸部から来たそうで、NYCで言えば西安名吃に近い存在だと考えればイメージは湧く。一度ぐらいは食べてやろうと選んだのが老牌牛肉拉麺大王だった。理由は単に夜市から宿に戻る途中にあったから。
地図を頼りに店に向かう。え?ここ?という小汚い路地には飲食店が集まっていてとても好ましい。台北の夜は早いのか閉まっている店が多いが、目指す牛肉麺屋には明かりが灯っている。
テーブルには高菜のような漬け物が置いてある。少し食べてみると臭豆腐のような強烈な匂いが。生きている間にこれを美味いと感じる日は来るのだろうか。
あまり期待していなかったけど牛肉麺は美味かった。スープは確かに真っ黒だがクミンや陳皮の風味が豊かだけど嫌味ではない。うどんはシコシコだし牛肉も柔らかくコーンビーフに近い感じだ。これは確かに美味い。
翌朝店の前を通ったらせっせと仕込みをしているところだった。よく働くなあ。
たらいには大量の牛肉が漬けてある。
当然店によって味は違うんだろうが、どうやら牛肉麺はけっこう美味いものらしいことがわかった。この老牌牛肉拉麺大王が偉大なのかもしれないし、同じぐらいの実力を持った店もあるだろう。少し掘り下げてみるのも楽しそうだ。