コバ遺跡からタクシーでトゥルムに着いたのは2時半過ぎ。お腹が空いたので目の前の店に入る。タコがないのでカニのトスタダ、セビーチェ。ビールもコロナ一種類、ハマイカを頼んだのに出てきたのはタマリンド。トルティージャ焼いてるねえちゃんがいるのにトルティージャ出てこないのは不可解。
観光客しか来ないような店だからこの程度の味なのは仕方ない。お昼を食べたら3時を回っていたのでトゥルム遺跡へと急ぐ。
公式観光案内所みたいなブースに呼び止められて地図をもらう。色々と説明してくれるのはいいけど、遊覧船のツアーをプッシュしてくるのが不快。しかも料金は遺跡70ペソ、ツアー35ドルと通貨を使い分けるのも姑息で印象が悪い。水を買って遺跡へ向かう。
遺跡に向かう道は自動車が入れないので、トラクターが引く観光列車に乗るかてくてく歩くことになる。日差しが強いので歩いている人はみんな日陰側を選んでいる。
遺跡前には看板はあるが今ひとつどっちが入口なのかわからない。看板のすぐ左にあるのだが少し奥にあるし右からも人が歩いてくる。あとでわかったがそっちには出口がある。
切符を買おうと並んでいる時、手持ちの現金が足りないと気がついた。遺跡の切符売り場では普通カードが使えるのだがなぜかここはダメ。ふと手前に券売機のようなものがあったな、と思い出して戻るとカードで買える。とりあえず事なきを得た。
トゥルムは珍しく海辺にある遺跡で規模は比較的小さい。エクバラムよりも少し広いぐらいか。スペイン人がやって来た時にも人が住んでいたので比較的新しい。
地面が白く、時折マングローブのある小道を海の方へと向かう。木が低いのも海辺だからだろうか。
波の音が大きくなったと思ったら突如と視界がひらけて真っ青な海。
作られた時期が違うためかピラミッドのような大きな構造物はなく、小さな神殿が敷地内に点在しているという感じ。
ウミガメの産卵期なのでメインビーチは閉鎖中。
最初は珍しいと思っていたイグアナだがここにはすごい数がいる。岩の隙間に穴をほって住むようなので彼らにとって遺跡は快適なのだろうか。
トゥルムを代表するEl Castilloも小さな神殿だ。海辺に立っている姿は確かに絵になる。
El Castilloの下のビーチはすごい賑わい。
やはり新しいからか建物に施された彫刻がけっこう残っていて見ごたえがある。近づけない建物が多いのが難点ではあるが。
午後の一番暑い時間だし日陰が少ないので出口に着いた頃にはバテ気味。内陸側の道を歩いて入口へ向かう。
来たときよりも日陰が長くなっているのは嬉しい。
観光地で混んでるけど海辺という独特な立地はほかの遺跡には見られないものだ。
Colectivoに乗ってバスターミナルへ。切符売り場でバジャドリ行きを訊くと20分後にあるという。ADOの時刻表には出ていないローカルバスがあるようだ。急いで近くでアイスを買ってターミナルへ戻る。
行き先表示がないのでバスが入ってくる度にValladolid?と訊くので係員にうるさがられたが、バジャドリの二の舞いは避けなければ。ようやくMayabが現れて15分ほど遅れて出発。
来た道を戻るが途中の村に止まってけっこう乗り降りがある。物売りのおばちゃんが来て声をかけていくが何を言っているのかわからないけどなんかいい雰囲気。狭い道に入って知らない街を経由するのがローカルバスらしいところで楽しい。
時計を見てTulumから40分ほどしか経っていないのを不思議に思ったら、なんと沿岸部とは1時間の時差があることが判明。どうりでTulumに着いた時遅かったはずだ。帰る日まで気がつかなかったら致命的になるところだった。