上海:飛龍

評価:4/5点4 stars

かつて日本租界があった虹口は古びた住宅街でkameの好きそうなエリアだ。魯迅公園からぶらぶら南下し、飛龍がある四川北路2000番を探す。ところがそれらしき店が見当たらない。嫌な予感を押さえつつショッピングセンターの方を見たらどうもそれらしい看板が辛うじて見える。

飛龍のあるショッピングセンター飛龍のあるショッピングセンター。入口にほとんど見えない看板がある。

中に入るとガラス張りで一見ファーストフードの店のような飛龍がある。ほっと一安心。

飛龍飛龍

入口に食券売り場があって壁にメニューが張ってある。その中の「最愛」コーナーにお目当ての生煎と蟹粉湯包が見える。蟹粉湯包とは多分大きな饅頭からストローでスープを飲むやつで、これは一度試してみたいと思っていたものだ。

Dscf2191-Small厨房とカウンター。「コーナン」の袋に注目。

勝手が分からないがとりあえず2枚の食券をカウンターまで持っていく。店員がテーブルの番号を確認して蟹粉湯包の券を取るが、生煎の券はこちらに渡す。よくわからん、と思いながら席でしばらく待つ。

飛龍の店内店内

しばらくしてカウンターの右側に「生煎」と表示のある別カウンターがあることを発見。生煎の券はそっちに持っていかなければいけないらしい。慌ててlulunが引き換えに行った。

Dscf2193-Small生煎カウンター
大きな鉄板で焼かれる生煎大きな鉄板で焼かれる生煎

見た目は小揚生煎館の生煎と見分けがつかないぐらい似ている。かじってみると五香粉の香りが漂う。肉の味もややスパイスが効いていてこれもうまい。

飛龍の生煎生煎
飛龍の生煎かじったところ

蟹粉湯包が運ばれてきたが、実は普通の小龍包。なーんだ、例のストロー饅頭じゃないのか、と少しがっかり。でもこれがうまい。蟹の風味があまり感じられないのが残念だが、柔らかくてジューシーな具が嬉しい。普通は肉が団子状に固まっていてその周囲にスープがあるということが多いが、ここのは具そのものの汁が滲み出ているという感じだ。生煎のようなスパイスは感じられず、マイルドな仕上がり。

飛龍の蟹粉湯包蟹粉湯包
飛龍の蟹粉湯包の中身蟹粉湯包の中身

メニューにはかき氷などほかにも色々と気になるものもあったが、老西門にザリガニを食べに行く予定があったので我慢。虹口に来たら是非立ち寄りたい場所だ。