北海道:14日目

7月13日(金)小樽

朝6時に起床、コーヒーと手持ちのパンで朝食。まだキャンプ生活モードだ。そうこうしているうちに曇り空から霧雨が降り出した。

小樽:鱗友市場鱗友市場

とりあえず天気が悪いので鱗友市場へ向う。規模は小さいが新鮮な魚介類が多く値段も安い。旬の毛ガニやウニがうまそうだ。特にキズものなど、内容はほぼ同じなのに商品価値の下がるものがお買い得。思わず興奮しながら一回りする。ここに住んでいたら色々買って食べられるのになぁ、といつものことだが残念。買ってクール便で送ることも考えたが断念する。

小樽:鱗友市場の毛ガニ鱗友市場の毛ガニ
小樽:鱗友市場の時鮭鱗友市場の時鮭

少し周辺を散歩してから開園間もないおたる水族館へ。ウニ丼の連続で散財していたので途中郵便局で現金を調達。昔は通帳とハンコを持って旅したものだが便利な時代になったものだ。

kameにとっては20年ぶりのおたる水族館だ。当時は日本屈指の名水族館だったのだが、今となっては海遊館美ら海と比較するとかなり古風で鄙びている。平日なので小学校の団体がけっこう来ている以外は空いている。施設は古くなったが工夫は色々していて、ゴマフアザラシとイルカを一緒にプールに入れる試みなどもしている。

おたる水族館:ゴマフアザラシの食事ゴマフアザラシの食事

ちょうどイルカとアザラシの食事の時間に当たり、飼育係のねーちゃんがアザラシに魚を与えるところを見られた。全員均等に食べされるのはけっこう大変。まだ子供でかわいい。

おたる水族館:ゴマフアザラシの子供ゴマフアザラシの子供

珍しい青いタラバガニなどもいる。

おたる水族館:青いタラバガニ青いタラバガニ

後志にいる魚の水槽があり、その中の「羊蹄山」でくつろぐやつがいたりする。

おたる水族館:「羊蹄山」でくつろぐ魚「羊蹄山」でくつろぐ魚

特に気に入ったのがカワウソ。通路の上下にトンネルが設けてあり、そこをカワウソが行き来する様子を見られるようにしてある。仲が良くて2匹でひっきりなしにじゃれて遊んでいるのがかわいい。上下の通路にもちゃんと顔を出してくれた。昼寝していることもあるそうだが、これだけ動けばそりゃ疲れるだろうと納得。

おたる水族館:カワウソの展示カワウソの展示
おたる水族館:カワウソカワウソ

外には海水を直接取り込める大きなプールがいくつもあって特にアザラシの種類が豊富だ。きっちりペンギン、トド、アザラシ、イルカのショーも見学。トドの飛び込みは迫力だが、ジャンプ台にいるトドに魚をビシビシ投げつける飼育係のあんちゃんもすごい。野球部出身に違いない。イルカのお利口さも感動的だ。

ゆっくりしたためにお腹が空いたので大急ぎで鱗友市場に戻り、のんのんで昼食。

午後はホテルに自転車を置き、近くの中央市場、三角市場、小樽駅をぶらぶらしてあまとうオンディーヌ前と連続で休憩。オンディーヌでは朝食用のパンも購入。さらに花園銀座から運河のある堺町へ。ほぼ一本の通りだけだがかなりの距離にわたって観光客相手の店が建ち並び、人の数も多い。へえ、これが観光地小樽か、とちょっと驚きながらぶらぶらする。まあこうならなければ保存されなかっただろうことを考えれば残っただけよしとすべきだろう。

小樽運河小樽運河

観光通りから少し外れただけで人影がまばらになるが、それでも立派な古い建物は多い。こんな立派なコテ絵のある防火壁もあった。小樽も何度か大火事に見舞われているが、そのへんの事情も反映されているのだろう。

小樽:立派な防火壁立派な防火壁

小樽は超有名な北一をはじめとするガラス屋が多いのも特徴なので、ちょうど醤油差しが欲しかったので物色していたがこれというものがない。ぽつりと一軒だけあるガラス屋に入ってみると良さそうなのがあるので購入。ところが神戸に帰ってから栓を抜こうとしても抜けない。間に挟んだ紙が絶妙に摩擦の元になっていてどうしても抜けない。冷蔵庫で冷やしてついに抜けたのは数日後だった。やれやれ。

メロンを買うために目星を付けていた数件の八百屋に向う。色々物色して結局サンモールにある八百屋で函館の方で作っている青肉メロンを買おうとしたのだが、まだ一週間は食べごろにならないと言う。それでは困るので見るからによく熟れている夕張メロンに標的を変更。2個売れ残っているうちの1個を買おうとすると、2個なら1000円にするという。一体いつ食べるのよ、というlulunだが、そう来られたら買わないわけにはいかない。一つは翌朝、もう一つはフェリーで食べるということで納得してもらう。

一度ホテルに戻ってから若鶏時代なるとで夕食。ホテルで台風情報をチェックし、ああでもないこうでもないと万が一欠航した場合のバックアッププランを立ててから寝る。