評価:3/5点
Ironboundでの食事となればポルトガルかブラジル料理になるのが必定だ。Yelpで調べたらブラジル式のハンバーガーというものを出す店がちらほらある。ちょっと遅くなったので駅から比較的近いその名もHamburgãoに行ってみた。
Hamburgão
Hamburgão
普通のバーガーはポテトやコールスローなどがサイドに添えられるものだが、ブラジリアンバーガーというものはそいつらを全部挟んでしまうものらしい。ブラジリアンとはいってもここニューアークあたりで生まれたものらしく、本当のブラジルにはないようだ。あるいは今頃はカリフォルニアロールみたいに逆輸入されているのだろうか。
このブラジリアンバーガーの話をlulunにしたら、「げっ、それはちょっと …」という反応だったのだが、普通のバーガーもあるしピカーニャを挟んだやつもあるから、と言ったらすんなり同意してくれた。「なんていう店?」というから「ハンブルガーオー」と答えたら「ハンブルガー王」だと思ったらしい。んなわけないだろ。
さて、そのHamburgãoはIronboundのメインストリート、Ferry Stから一本南側の住宅地と商店街は半々ぐらいのLafayette Stにある。週末のお昼時ということもあって家族連れで賑わっている。テイクアウトの客も多いので入り口付近はかなりの人混みだ。じっくりメニューを見てCheese PicanhaとCheese Baconを選択、席が空くまでそのまま待つ。
店内の標準語はポルトガル語だが店のねえちゃんたちには英語もちゃんと通じる。店員が「オブリガーダ」と言って客が「グラシアス」、というやりとりがあったりして、見事にイベリア半島かラプラタ川流域のようなシーンが繰り広げられている。
テーブルに案内されて回りを見ると、本当に横よりも縦に長いぐらいのでかいバーガーを食べてる人が多い。挟んであるポテトはさすがに細いタイプでスナック菓子に近い感じなのにちょっと安心。
Hamburgão
Cheese Bacon
運ばれてきたCheese Baconはパンと挽肉は当然として、レタス、トマト、ベーコン、ポテト、チーズ、コーンにマヨネーズ系のソース。フルセットはこれにハムと目玉焼きが追加になる。
Hamburgão
Cheese Bacon
食べてみると意外とまともだ。いや、パンも肉も平均的なバーガーよりちゃんとしている。それにポテトの香ばしさ、コーンの甘さ、チーズ(ブラジル風モッツァレラ?)の塩分がアクセントになって思いのほか完成度が高い。これはかなり意外だ。こりゃフルセットを食べてみる価値もありそうだ。
Hamburgão
Cheese Picanha
Cheese Picanhaはそれと比べると普通だが、パンがポルトガル風のチャバッタみたいなやつで、わりとちゃんとしたサーロインステーキが挟んである。この肉がじつに柔らかく味もなかなか良い。うむ、やっぱりブラジル人は肉を焼かせるとたいしたものだ。
気がついてみるとけっこうブラジルガーガーが気に入っていた。これアストリアのCopacabana、Point Brazil、Brasilianvilleとかでも食べられるのだろうか。そのうち探しに行ってみよう。