2013年8月18日(日)
今日はオリャンタの村で一日じっくり過ごすことができる日だ。
朝食の後にまず向かったのは Pinkuyllunaの遺跡。詳しくは「Pinkuyllunaの遺跡と植物」に。
Pinkuylluna登山道から見たOllantaytambo
Pinkuylluna登山道から見た村
村に降りてきたらすでにお昼どき。市場をチェックしてから、Hearts Café で美味しいスープの昼食を頂いた。
食後は、駅の方に行ってみることに。明日マチュピチュ行きの電車にのるので偵察だ。
駅は村から川沿いに下って行ったところにある。アンデスの民はお花好きなようで、道端には様々な花が植えてある。
クスコからオリャンタに来る途中で見かけていた梅に似た花も咲いていた。プラムの木だろうか?
Perurail駅切符売り場
切符売り場
人が切符売り場に並んでいるぞ。その横に扉があるからそこから電車が出るのかな、電車の姿が見えるかなとウロウロしていた lulun。ところが、kame がいつまでたっても中に入って来ない。変だなと思ったら、ここでは切符を買うだけ。駅舎は数十メートル離れたところだそうだ。また、やってもーた。
Perurail駅前の犬
この奥にホーム
駅前は食べ物やさんなどが並んでいる。そのどん詰まりが駅だ。犬や猫ののんびりしている具合が実によい。
犬
無防備にお昼寝中
店の一つでルクマアイスを発見。ルクマは、ペルーに行ったら絶対に食べるぞとリストに入れていたもののひとつ。お腹いっぱいだけど、食べるしかあるまい。
ルクマアイス
ルクマアイスクリーム
ルクマは栗のようなさつまいものような味のする果物で、シェークやアイスクリームにして食べるとおいしいと聞いていたのだ。いかにもそそられるではないか。実際に食べてみたら、栗やさつまいもと言うよりは、カボチャプリンのような味。カラメルのような感じがほのかに漂う。気に入ったぞ。
Ollantaytambo駅
Ollantaytambo 駅
ホームに入る手前に門があり切符の確認をしている。中に入れないと思いションボリしていると、駅舎の中にあるレストランに行きたいんだけどとkame が駅員に告げると、あっさり通してもらえた。素晴らしい機転だ。嬉しい。駅にカフェとレストランとホテルが併設されていたのか。
Perurail駅 手荷物制限
Perurail の荷物制限
マチュピチュ行きの電車は厳しい荷物制限がある。鉄道会社によって多少規則が違うようだが、我々の予約している Perurail は、重さが 5kg以下、縦横高の計が 157cm以下となっている。切符売り場にもこんな表示がある。準備段階で心配してネットで調べたところ実際にはかなり緩いと書かれていた(あくまでも 2013年夏情報)。
Ollantaytambo駅
掟破り
こういう規則は、電車にあまり荷物を載せるスペースがないからあるのだ。できるだけ守ろうと努めるべきなのに、こんな大荷物の輩が。成り行きを見守っていたところ、なんらお咎めなく乗車していた。
Ollantaytambo駅
駅の待合室
待合室のベンチは風が入って心地よい。昼寝をしたいような快適な場所。wifi コーナーもあるが、通信ができないのが難点。
休んだ後は再び散策へ。
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村外れ
中心から外れると、道路や建物が寂しい感じに。中心地に住んでいる人のほうが金銭的には豊かなのだろう。
道端の植物(実は食用になるらしい)
食べられる実
道端の植物(実は食用になるらしい)
食べられる実
道端になっている植物を見ていると、通りがかったおじさんが、どれも食べれるんだと教えてくれる。
道端の植物(実は食用になるらしい)
食べられる実
川の方に降りていこうとすると、階段の横にも水路が。ますます村の雰囲気の良さが気に入ってきた。
水路と階段
水路と階段
水路と階段
水路と階段
次に向かったのは、Inca Bridge。この橋はインカ時代に作られ、20世紀半ばまで使われていた吊り橋だったらしい。現在はその基礎の部分を利用して板を渡して使われている。
Inca Bridge
Inca Bridge
Inca Bridge とアンデスの民
Inca Bridge
村外れにも民家が点在している。やはりオリャンタは大きな村だ。子供連れの黒豚さんが美味しそうで可愛い。
豚の親子
黒豚の行進
村の子供を見ると、lulun が子供だった時代にタイムスリップするようだ。二昔、いや四昔前の日本の田舎にはこんな空気がいっぱいだった。
Inca Bridge前の女の子と豚
黒豚と遊んでいた女の子
この先に、もう一つ遺跡があるらしいのだけれど行かない?と kame が丘の上を指さす。水が殆ど無いが、kame は飲まなくていいからと言うのでとりあえず向かう。
Inca BridgeからChoqanaに向かう道
畑への階段
この辺りは段々畑がたくさんで、畑?遺跡?錯覚してしまいそうな。なるほど、こんなふうに階段をつけているのか。畑として使われなくなったら、即遺跡になりそうだ。
高山病に弱い lulun は上り坂になると途端にスピードダウン。なんとか、遺跡のあるところまで歩いて登ることができた。高いところは眺めが良い。夕方になったせいか風が出てきて寒いのですぐに下山。
Choqana上の峠の遺跡
Choqana?
後になって気がついたのだが、Inca Bridge から1キロほど離れたところにある遺跡 Choqana は丘の上でなく川沿いにある。我々が登った丘を巻いて歩いたところにもっと大きな遺跡があったのだ。我々が行ったのは Choqana の監視塔のようなものだったのだろうか。地図がいい加減でわかりにくかったのだ、仕方がない。高みの見物ができたということで、良しとしよう。
Choqana上の峠から見たOllantaytambo方向
遺跡からの眺め
Inca Bridge のあたりまで戻ってきた時に、荷物を抱えて川沿いの線路に沿って歩く中国人たちと遭遇。こんなところを回っていく団体客が泊まるようなホテルがあるのだろうかと不思議だった。
Choqana上の峠から東方向
遺跡からの眺め
しばらく歩くと謎が氷解。オリャンタを通り抜ける唯一の幹線道路が大渋滞をしているのだ。クスコからオリャンタ方向への車が何キロにもわたって数珠つなぎ状態。止まっていた車の運転手に「どうしたの?」と聞いても「わからん」との答え、そりゃそうだろうな。とにかく動かないのだ。
渋滞と歩く人たち
渋滞と諦めて歩く人達
概ね運転手を車に残して、他の人達は歩いて村に向かっている。昨日でなくてよかった。先ほど見かけた中国人グループは、夕方にオリャンタからマチュピチュへ向かう電車に乗るために駅に向かっていたのだろう。間に合っただろうか?荷物を抱えてあぜ道を歩く人達の中には、電車に乗り遅れる人もいるのではと心配になる。このトラブルが昨日でなくてよかった。
Punku Punku (Gate of Gates)
Punku Punku
動かない車の横を歩いて Punku Punku に到着。最初にオリャンタに車で来た時に横を通ったはずだた気が付かなかった。Punku Punku は「門の門」という意味で、かつてはオリャンタに入るためには必ず通らなければならない関所のようなものだった。現在はその横に道路ができているので、門だけが置き去りになったような感じだ。門の上の部分がなくなってしまっていてバランスが悪くなってしまった。
Avenue of One Hundred Windows
Avenue of One Hundred Windows
門を過ぎてしばらくすると、英語では「Avenue of One Hundred Windows」と言われる窓通りが現れる。窓といっても、窓のように窪みになっているアルコーブが並んでいるのだ。
壁穴通り
遠くから見たAvenue of One Hundred Windows
アルコーブは建物の内側に作られるもので、これもかつては長く繋がった家屋があった名残らしい。穴を作って支えあうことで強度が増すのだそうだ。昨夜食事をした Puka Rumi の店内も同様の窪みがあったな。
村に戻って市場のチチャで喉の渇きを潤す。
Chicha
チチャ
チチャは穀物を発酵させた飲み物で、トウモロコシで作ったものが一番一般的。トウモロコシ意外にキヌアやビーツ、キャッサバなどのチチャがあり、発酵している分ちょっとアルコールができている。紫トウモロコシで作ったチチャ・モラーダはアルコール無しのポリフェノール抜群飲料。
Chicha 屋
市場のチチャ屋
村には自家製チチャを飲ませてくれるチチャテリーがあり、赤いビニール袋が目印。こんな感じの赤いビニール袋を付けた竿が出ていたら、「現在、チチャあり」という意味だ。一度中を覗いたところ薄暗いところで、村の男達がチチャを飲んでおり、怖気づいて中にはいることができなかった。アルコール度が高かったら高山病に悪いし、美味しくない時でも残すのは気まずそうだったのだ。
Chicha(トウモロコシのビール)屋の旗
チチャ屋の旗
市場で売っているチチャと同じようなものなのかもしれないが、もっとアルコール度が高い雰囲気が漂っていてどんなものなの気になるところだ。
巨大カボチャ
巨大カボチャ
市場前で売っていた草
市場前で売っていた草
時折、草の束を抱えて歩いている人を見かける。あの草は何に使うのだろうと首を傾げながら見ていたのだが、どうやら家畜の餌らしい。
広場で見たtuktuk
トゥクトゥク
オリャンタに来る途中で見かけて可愛いなと思っていたトゥクトゥクを広場で発見。乗る機会には恵まれなかったのが残念だ。
塀とサボテン
広場の壁から
一旦宿に戻って一休み。朝出かける前にお願いしておいた洗濯物がすっかり乾いて部屋に置いてあった。ありがたい。
かわいいお守り
酒瓶の様で親しみが
夕食は、Mayupataで。
Ollantaytamboの夜
夜のオリャンタ
夜の村もいいものだ。明後日は満月。だいぶまん丸くなってきたぞ。
Ollantaytamboの夜
もうすぐ満月