2013年8月20日(火)
朝4時50分に目覚ましで起こされる。8時間半も寝たのか。旅疲れが溜まってきたのと、少し高度が下がり熟睡できたのだろう。オリャンタににいた間は、高所による酸素不足の影響で眠りが浅く夜中に何でも目が覚めていた。
停電したままだ。ミニライトの明かりで洗顔や着替えの身支度をする。こんなこともあろうかと、昨夜ロウソクがあるうちにできる限り荷物は整えておいたのだ。食堂に行くために階段を降りようとすると、ロウソクが立っている一箇所以外は真っ暗だ。食堂もテーブルにロウソク少しばかりあるのみ。朝食は4時半から食べることができる。始発のバスでマチュピチュを目指す人たちは、すでに食事を終えて出発したらしく誰もいない。食事をしていると、一組のカップルが携帯のライトを頼りに階段を降りてくる。彼らはどうやって部屋で明かりをとっていたのか、携帯も充電できなかっただろうにと心配になる。
5時50分にホテルを出発。今回の旅の最大のイベント、一度は自分の目で見てみたいと思っていた地マチュピチュだ。マチュピチュのブログはこちら。
マチュピチュを堪能後、アグアス・カリエンテスの村に下りるバスにすんなりと乗ることができ 12時ぐらいには村に戻ってきた。オリャンタへ戻る電車の発車時間(13:07)まで持て余し気味なほど時間がある。乗り遅れるわけにはいかない電車なので、余裕があるのは安心だ。
まず市場へ行き、チチャモラーダを一杯。そして、市場のチチャロン屋 で昼食を簡単に済ませる。今朝は早起きだったし、歩いた疲れもあるのでだらだらと待つ。湿った空気が心地よい。
帰りの電車も満席。またもや近いがバラバラの席だ。自分で座席を指定して予約できるシステムになってほしいものだ。往路では kame が川側の席だったが、今度はlulun が川側に陣取り眺めを楽しむ。
帰りの Perurail は往路とは趣向を変えて、サクラという鬼のようなのが登場し乗客を巻き込んでのダンス(民族舞踊?)で盛り上がったり、アルパカなどの特産品を使った衣装を身にまとった乗務員によるファッションショー兼即売会を行ったり。
そうこうしているうちに、見慣れたオリャンタに到着。普通はそのはずだが、寝落ちた lulun は目が覚めて「あっ、大きな遺跡だ!」とカメラを構えようとした。まわりの様子からようやく到着することに気がついた次第。
オリャンタの駅を出て歩いていると例によって「クスコ、クスコ」と乗り合いバンの呼び込みに声をかけられる。しかし、ここで乗ることはできない。宿にあずけてある荷物を取りに行かねば。宿に行く前に、再び市場でチチャを飲んで水分補給。これは、なんのチチャだったか忘れてしまった。
宿の人に車が来るところまでスーツケースを運んでもらいキョロキョロとクスコに行きそうな車を探したが、こういう時に限って全くいない。市場前の地元民たちのバス乗り場あたりまで様子を伺いに行こうと向かっている時に、ついに「クスコ」と叫んでいる車に遭遇。良かった。
その車の助手席に乗っていたのは、ガイドをやっているという日本語の堪能なお姉さん。日本人の団体をクスコからオリャンタの駅まで連れてきて、その帰りの車なのだろう。クスコまでの途中の村で降りる人もいたが、再び「クスコ」と叫びながら人を乗せていた。無駄に空車を走らせないところが好ましい。少なくともクスコとオリャンタ間は、他人の車に安心してに乗ることができるぐらい治安が良いのだろう。アメリカでは怖くてできない。
クスコに着いたのは夕方で道が渋滞し始めていた。降ろされた公園からタクシーを拾ってホテルを目指す。料金の交渉を憂えていたところ、あっさりとまともな値段を言ってくれたのでホッとして乗車。
住所の数字を探しながら細い道を進んでいく。番号はあっているからここなのだろうという感じの門の前で降りる。クスコでの宿は Rumi Wasi。kame が奮発して予約してくれただけあって我が家が通常泊まるレベルより洒落ている。前日が安宿だっただけにさらに感動が高まる。停電もしていないし、通信速度が速くなりネットストレスからも開放された。
疲れていたので夕食は手近にと出かけてみたら、狙っていた店がない。閉店してしまったのかも。気を取り直して、繁華な方に歩いて行き適当な店を物色。今夜はレストランの席について食事を楽しむ気力はないので、目に入ったケバブ屋へ入り手軽に済ませる。
食後はクスコの中心というべき広場 Plaza de Armas あたりを散歩。街の灯りが少し暗めななかに賑があって味わいのある雰囲気。すでにクスコを好きになりかけている。
今日は満月。晴れ渡った空に見事に輝いていた。朝早く起きて、マチュピチュを歩き、移動もいっぱい。長い一日だった。正直、マチュピチュを歩いていたのが今日の出来事だと思えないぐらい時間が立ったような気がする。でも、充実した一日だった。